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月の書の絵
「うーん。でもこの本中身真っ白なんだよね」
少女はペラペラめくって違和感を感じて、1ページずつ戻っていきます。
「でもなんの意味もないことは無いだろうし……そういやぁ、この世界はアンタだけか?」
蛇が今更ながら小鳥遊翼に聞きます。
小鳥遊翼は少し思案して話し始めました。
「居る、居るんだけどもうかなり人間の数は少ないと思うわ。いずれ絶滅するでしょうね」
「どうせ終わる世界なら嬢ちゃんとくるか?」
蛇が小鳥遊翼を誘います。
「そうね、研究っていてもなにも分からなかったし。天ちゃんの為に生きようと思う」
「重いわね」
夜空猫がそう言います。
少女が小鳥遊翼の袖を引きます。
「どうしたのって、あー!」
「なんだ、どうしたんだ!」
少女に本を見せられて小鳥遊翼が絶叫しました。
その声に驚いて蛇が反応します。
少女が開いたページには絵が書かれています。
その絵はテーブルを囲う形で、小さな女の子とちょっとだけその女の子より背の高い女の子。蛇と龍と猫がテーブルに居る絵でした。
それは今まさに少女達を描いている様でした。




