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大きな木
蛇に乗ってあっという間に大きな木まで辿り着きました。少女はクタクタです。
大きな木はびっくりしているようで、少女の持っている枝に話しかけます。
「どうして水神が人の子についてまわるんだ?」
「いやー、人間で無垢な心の持ち主だからね、惹かれるのさ」
と、水神さんが答えます。
「確かに、WHITE・HEARTを持ってるし、色も純白だ」
大きな木は蛇の上でぐったりしてる少女の頭上を見てそう言いました。
少女は眠いのか蛇から降りる気配はなく、蛇はゆっくりと少女が眠りやすいように体勢を変えました。
「おや、眠ってしまったのかい。せっかく褒美を用意したのにね」
大きな木は少し残念そう。でも、その声質は子を憂う親のようでした。




