オープンキャンパス?
「先生!私、流れ星になることに決めましたから!」
「おぉそうか。それは良かった…ちょっと待て。今なんて言った?」
「え?流れ星になることに決めたって...」
「よし、お前は進路指導だ。着いてこい。」
「え〜。なんでですかぁ...」
「何故なのかを分からせてやる。いいから来い。」
~進路指導室〜
「さぁ、楽しい楽しい進路指導の時間だ。」
「わーい、私進路指導大好き〜。」
「だろう?大好きじゃなければ毎回毎回進路指導になってないもんなぁ?」
「あの、顔がとても怖いんですけど。」
「何故だと思う?」
「あの、もしかして、私のせいですか?」
「もしかしなくても君のせいだよ?」
「何故ですか!私は流れ星になりたいと言っているだけです!」
「それが問題だと言っているんだよ?」
「別にいいじゃないですか!王様になる人だっているんですから!」
「ジ○ウの話はやめい。いいかい?流れ星になる。なんておとぎ話だぞ?もっとちゃんとした進路を考えなさい。」
「...ちゃんと考えてるんですけど。」
「頭を冷やして考えなさい。全く...お前はテストの点数だけはいいんだがなぁ…」
「知ってます。毎回学年トップの私が考えている進路なんですけど。」
「もっとちゃんと考えなさい。」
「先生!私のこの気持ちを知ってもらうために動画作ってきたんですよ!これ見てください!」
「お、そんなもの用意してたのか。感心だな。だが、お前は進路の事もう一回考え直せ。それは見ておくから。」
「そうですか。では先生、私は授業に行ってきます!」
「はい。進路の事考えろよ。」
「了解です!」
~昼休み〜
「おい、星空いるか?」
「はーい、何でしょうか?」
「進路指導だ。こっちへ来い」
~進路指導室~
「先生!あの動画見ましたか?!」
「見た。お前、あれは酷いと思うぞ?」
「???どういう事でしょう?」
「お前、延々と星座の話と流星群の豆知識、それにお前がどうやって流れ星になるかの説明、さらにBGMがサンバだぞ?しかも動画の時間が3時間。何だ?新手の嫌がらせか?」
「いえ、そんなつもりじゃなかったんですけど...」
「分かった。」
「へ?」
「お前にこの大学を紹介しようと思う。」
「大学ですか?」
「オープンキャンパスが1ヶ月後にある。とりあえず行ってこい。」
そう言ってプリントを渡される。それにはこう書いてあった。
「星空大学 宇宙科」
番外編 その後の星空仁美
「はぁ...」
「どうしたの?いつも元気ハツラツな仁美がため息吐くなんて珍しいね?」
この子は齋藤飛鳥。私の親友と言っても過言ではない存在だ。
「まぁね...」
「あー、分かった。あんたまた佐藤先生困らせたでしょう?」
「...よく分かるね?」
「分かるよ、そんな顔してるもん。」
「飛鳥にはなんでもお見通しか。」
「当たり前でしょう?何年の付き合いよ。」
「何年だろうね?」
「全く...。ところで、あなたまた流れ星になりたいって言い出したんじゃないでしょうね?」
「おー。その通りだよ。」
「そろそろちゃんと考えた方がいいよ?」
「えー。真面目に考えてるよぅ...」
「はぁ...どうしたらいいんだろう...」
「あ、でもこんなんもらったよ。」
「?...星空大学?最近出来たとこじゃない。」
「ね、一緒に行かない?」
「オープンキャンパスかぁ...まぁいっか。一緒に行こ。」
「やった!ありがとう飛鳥。大好き!」
「ちょっ、こら抱きつくな!」
こうして、日常は過ぎていくのでした。
〜完〜




