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私の夢は流れ星になることです!

それは、私が5歳ぐらいの頃の夏祭りの帰りのお話でした。とても綺麗な星空の中を走る流れ星。それを見て私は、星になろう。そう思うようになりました。


「おい、星空。ちょっと話がある。」


「何でしょう?また私何かやらかしましたっけ?」


「ほう、やらかした事は自覚しているようだな。さぁ、さっさと生徒指導室に来い。」


私の名前は星空仁美(ほしぞらひとみ)。ちょっと天然でおっちょこちょいの高校三年生だ。今だって身に覚えのない事で先生に呼び出されてはいるけど、日常茶飯事だしもう慣れた。


「さーて、私が何を言いたいか分かるか?」


「さっぱり分かりませんね。何故でしょうか?」


この先生は佐藤心音(さとうここね)という名前。とても綺麗な先生で、生徒みんなから慕われている。


「お前さ、進路志望のプリント、ふざけているのか?」


「すみません、なんの事だか分からないです。」


「ほう、自覚が無いと。そういう事だな?」


「はい。」


「なら教えてやる。志望理由は分かるんだわ。小さい頃見た流れ星に憧れたから。まぁとても素敵な理由だと思う。だが肝心の進路が問題だ。」


「?別に普通じゃないですか?」


「普通じゃない。いいか?お前のプリントにはな。流れ星になりたいと。そう書いてあるんだ。」


「普通じゃないですか。」


「お前さ。私も何年か教師やってきたけど、流れ星になりたいなんて言う奴初めてだぞ?」


「いいじゃないですか。ずっと昔から王様になるのを決めていた人もいるみたいですし。」


「何だ?それはジ○ウじゃないかと突っ込んで欲しいのか?」


「別にそんな訳ではないですけど。」


「さて星空、保護者と相談してもう一回これ書いてこい。てかこの進路を認める親も親だとおもうんだが。」


「だって私の親彦星と織姫ですし。」


「まぁそうだけどな。それとこれとは話が別だ。もう一回話し合ってこい。いいな?」


「了解です。」


「お?随分素直じゃないか。」


「そりゃあ、これじゃダメって言われちゃいましたし。」


「それでいいんだ。私も宇宙系の事を学べる高校へ行きたいって事なら応援するんだがな。」


「それだと流れ星じゃないじゃないですか。」


「そもそも流れ星になるってのは何だ?自殺願望でもあるのか?早まるなよ?」


「いやそれは無いですけど。やっぱり、綺麗な物には憧れるじゃないですか。」


「だからって流れ星はおかしいだろ。」


「そういうものなんですかねぇ?」


「ま、もう一回話し合ってこい。その上で進路の話を聞く。」


「いやでも...」


「分かったな?」


「...はい。」


「じゃあ話は終わりだ。お前みたいに可愛い奴は何が起こるか分からないからな。早く帰れよ。」


「はい。佐藤先生さようなら。」


「さようなら。」


こうして、いつも通りの日常が過ぎていくのでした。



番外編 佐藤先生の憂鬱

「はぁ...」


「どうしたんです?やけにお疲れのようですけど。」


他の先生方に心配される。私はそんなに疲れてるように見えるのだろうか。


「見えますよ。そんな顔してますもん。」


「...心を読むのやめてくれませんか?」


彼女の名前は安藤美香(あんどうみか)。私と同期の先生だ。彼女とはとても仲の良いのだが…


「悩みがあるんだったら聞きますよ?ちょうど今やってたお仕事終わりましたから。」


「じゃあ聞いてくれます?」


私は、流れ星になりたいと言う例のあの生徒の話をした。


「なんか、すごいですねぇ。」


「どうしたらいいんでしょう...」


「それもあの子の個性と思うしかないと思います。私たちの仕事は、生徒達を見守る事ですから。」


「...そんなんでいいんでしょうか?


「私達が本気で接すれば生徒も本気になってくれます。佐藤先生がもっと頑張ればなんとかなるんじゃないですか?」


と微笑みながら…


「ちょっと待ってください。それだと私が頑張ってないみたいな感じになるんですけど。」


「あら?本当の事じゃない?」


「安藤先生たまに毒吐きますよね!」


でも、これも私を元気づけようとしてるって事も分かっている。


「分かりました。もうちょっと頑張ってみます。」


「うふふ、頑張って。」


「そう言って職員室を出ていく安藤先生。それを横目で見ながら私は決意する。」


進路指導と仕事、両方頑張るぞい!!!

<hr>

〜完〜

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