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老骨に鞭を!  作者: G-wen
1章 事の顛末は、、、、大概、神が悪い。
9/37

孫娘に真心を

 【改訂版】になります!


今後ともよろしくお願いいたします!

 我輩の孫である。実にかわいい。


 儂は今、中庭にビーチチェアとパラソルを置き日光浴を楽しんでいる。


 見たこと無い物に、最初は魔王達は戸惑ったが儂と孫達の様子を見てその有用性に気付き今では横で寛いでいる。


 「これ、いいわぁ。ねぇ?あなた。」


 「あぁ、、、、日々の疲れが癒されるようだね。」


 カクテル片手、儂以上に優雅である。絵になるの、、、まるで海辺の様に、、、?あっ!そうじゃ。


 孫達を呼び集め耳打ちする。


 その内容を聞いた3人は目をキラキラ光らせ


 「「本当に?やった!?」」


 「援護頼んだぞ?」頭を撫でる。


 かなり喜んでいる様で儂まで嬉しくなる。


 王妃と魔王に儂の考えを伝える。

 

 



 ◆





 ここなら好きにして構わないと連れて来られたのは、魔王城西側の開けた場所。


 「この辺なら問題ないかの?」


 「流れるのがいい!」とルルカ。


 「波がいい!」とココル。


 「うんとね、うんと、、、」と先程から、腕組みし考え込むルコル。


 ならば、と地面に手を当て思考する。陥没する様にいきなり突如現れた大きな穴を見て驚きの声をあげるメイド達とクランチ。


 一つは、扇状になっており、中心部に行く程深くなっている。深い所で2m程、中心部から20m程の長さで緩やかに浅くしていく。中を砂地にする。


 そして、もう一つは、幅、5m。長さ25mの楕円形のドーナツ状に1.5m陥没させて、下をコンクリートをイメージし作る。小島には、監視塔を作り全体を見渡せる様にする。3歳児には深いかの?


 あとは、水を張れば完了じゃが、、、塩素ってどのくらいの濃度だっけ?


 早く入りたいのか、儂お手製の水着を着用し浮き輪を既に装備した三人が期待の眼差しで見つめてくる。


 「なぁ、塩素ってどのくらいの濃度じゃったか?」


 まぁダメもとで聞いてみる。


 頭を捻る2人に対してココルが、少し考え


 「確か、遊離残留塩素濃度は、〇・四mg/l以上であること。また、一・〇mg/l以下だったと思います。」


 博士の様にすらすら答えるココルに、見えない眼鏡が可視化される様であった。頭を撫で褒める。


 しかし、問題は遊離残留塩素濃度とは?意味が分からない事じゃった。ならと口を開くココル。


 「じぃじ、なら海水でもいんじゃないかな?定期的に入れ替えれば大丈夫だと思うよ?」


 よし来た!と掛け声を上げ海水をイメージし水を投入していく!


 「キャーと声を上げプールに飛び込む三人に」


 溜め息を付ながら「ちゃんと準備体操しなちゃいかんぞ?」と声を掛けるがもう遅い。


 何かあれば頼んだぞ、とクランチ達に声を掛けその場を後にする。


 




 ◆





 波のプールまで移動し、海水を張り終えた所で着替えた魔王と奥方が来た。二人は既に水着を着用しており二人の様子を確認する。


 「うむ、サイズがあって良かったの。」


 「はい、実際目にするまで半信半疑でしたが、まさか海が出来ているとは思いませんでした。」


 「あなた、早速入りましょう。」


 手を引き子供みたいにはしゃぐ奥方に、微笑ましく思う。まぁ魔王や奥方は気軽には遊びに行けんからな仕方ないのぅ。


 波、、、、、どうするかの。


 





 そうじゃ!


 思い立ったが吉日!早速中心部の根元まで移動し、風車を建てる。内部には歯車を噛ませて、一番深い所にオールを設置し、起動する。


 しばらくすると風車が回り出しオールが前後に動き出す。おぉ〰️成功のようじゃの。


 いつの間にか此方に移動して来た三人が、波に揺られて流されていた。あとは、仕上げじゃな。


 辺りを砂地に変えていく。雰囲気は大事じゃからな。



 「ねぇ、じぃじ。」


 作業を終え、一人ビーチチェアで寛いでいると、ルルカから声を掛けられる。


 「どうしたんじゃ?」


 もじもじしながら、チラチラと此方を見る仕草に孫ながなら最高じゃな!と考えていると。


 「お願いがあるの?」


 「うん?」



 



 「ヒャッハァ!敵船のアギトを食いちぎれ!」


 流れるプールに、小型ボートを浮かべ船の上に立つ孫に内心呆れるも。儂も子供の頃、憧れたの。と思うのだった。


 「楽しそうで何よりじゃ。」


 その服は、海賊さながらで腰には木製の剣を携えており、頭には船長が被る様なハットを被っている。


 先程から対岸を走り追いかけている、クランチの姿は見なかった事にしよう。



 再び、ビーチチェアに戻る途中で、今度はルコルから声を掛けられる。

 

 デシャブかの?




 「キャーーーー」


 ザバンッ!と盛大な水飛沫とともに姿を現す。ルコル。


 「じぃじ、ありがとう!」


 まったく現金な奴じゃ!小さい滑り台を波のプールの横に設置し、何回も登っては滑る。登っては滑るとはしゃぐ姿を見て内心ほくそ笑む。


 楽しんで貰えてなりよりじゃ。


 そうくると、、、、やっぱり居った!


 ココルが、もじもじしながら服の袖を掴んでいた。






 やっぱり孫はこうでなくちゃなぁ。


 「じぃじちゃんとやってる?」


 「おぉすまんすまん。」


 今、儂はプールサイドの砂浜で、ココルと砂の城を作って居る。平和的な遊びにほっこりする。


 遠くから聞こえるクランチの叫び声、必死に抗うルルカの声を聞きながら。



 「ルルカ様!滑り台に船はあぶのうございます!」

 

 「いや!放して!止めないで!あの波が私を呼んでるの!」


 任したぞクランチ。

 

 魔王城の一室に居を構えから三週間が過ぎ此処での生活には慣れた。ふとした瞬間に思い出す。


 儂の本業<自宅警備>である。儂の家(職場)に居るもの達は簡単には殺されたりせんであろうがいかんせ弱い。大量の兵士に囲まれたらひとたまりも無いはずじゃ。

 たまにクランチ殿が様子を見にいってくれる様子じゃが、直接見に行きたいと思う。しかし、皆に止められる。主にこの幼子にじゃ、なかなか振り切れん(精神的に)のじゃ。いざ行こうするとこの世の終わりの様な顔をされなかなか行きづらい雰囲気を醸し出す。特にひどいのは、ルコルじゃ!直接(物理的に)引き留めはしないが


 「じぃはルコルのこと、きらいになったの?」


 幼子がして良い目ではない。キラキラと光る目が黒くなる。比喩ではない、まるで目がない空洞の様な真っ黒じゃ。そして、庭の端で何処から出したかわからぬ木の棒を手に持ち<じぃ>と呟きながら地面に書き続けるという奇行を行う始末。


 「じぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃじぃ、、、」


 「今日はやめようかの?」


 「ほんと?じぃどこにもいかない?ルコルきらいじゃない?すき?」


 「もちろんじゃ!ルコルもココルもルルアも好きじゃぞ!孫を嫌いになるじぃはどこにもおらんぞ?」


 「ほんと?」


 もちろんと頷きながら三人の頭を撫でて行く。先程が嘘の様に光悦の表情を浮かべる。子供がしちゃいかん顔じゃろ、、、。

 本心ではあるが何故、此処まで好かれた?未だに理解に苦しむ。じじぃ臭いあっち行けなんて言われた日には立ち直れないと思う。


 もとをただせば、生の創造の副作用と経過観測が主であった。


 例えば、子供の心臓を大人に入れればきっと血の巡りが滞り、その逆は過剰になる可能性がある。

 

 あくまで可能性じゃ、幾ら適応能力が高い魔族と云えど心臓が止まれば死ぬ(多分)はず。ならば経過観測が必然的に必要となる。


 三人に対し心臓が一つしか無い、ならば2つ造る。其れがルコルとルルカじゃ。

 いざとなれば対応しなきゃいかんからな。しかし、此れだけ動けていればもう問題は起こらんじゃろう。


 儂が一つの勢力に肩入れするのは、いかんじゃろう?世界のバランスが崩れる。最低限なら良いじゃろうがかなり迷う。だって孫、かわいいじゃん。


 「じぃじ今日は何するの?」


 ふと、ルルアに聞かれ考える。何をするかの?

頭を掻いて周囲に目をやると。一人の従者、メイド?という家政婦さんと目が会いカンペに目が行く。<習い事の先生が来られております。>と書かれており、呟く様につい読んでしまった。


 「習い事じゃの、、、、。」


 三人は目を見開き物凄い速さで周囲を見渡す。が先程のカンペは既に片付けられており、見つける事が出来ない。


 「ご隠居様もそう仰っておいでですので、参りましょう。」


 「「いやー助けてじぃじ!」」


 「、、、、、、、、、、。」

 

 ルコル以外は、離せとばかりに暴れて居るが、ルコルは何かをブツブツ呟いていた。三人とも引きづられているのは、変わらんが。そんな事を考えとると後ろから声を掛けられた。


 「長時間、無理ではありますが今の内に戻られますか?」


 クランチである。苦笑いしながら否定する。


 「いや、止めとこう。気配でバレるじゃろうからの?ルルアには確実にばれそうじゃわい。それよりも後で頼まれとくれんか?」


 「ハッ、ご用の際はお声掛け下さい。」


 短い返事と共に姿を霧散させた。


 初めこそは、体調の事があり習い事の類いは両親を含めしばらくは、休めていた。元気であれば良いと思った様子を、儂が問題無いと助言した。


 飲み込みが早い三人の事だ、いつの間にか家庭教師達にスイッチが入ってしまった。いままでの分を取り戻すかの様な量に(多分、それ以上?)三人は驚愕し、キレて、それはそれは盛大にゴネた。ストライキばりに有志を募り(三人のみ)勉強時間の軽減とゆとり化。そしてお菓子の要求である。

 

 結論、儂が言ったら半日は習い事。あとは自由。

ゆとり化は、必死に説明するが皆頭に?を浮かべ根負けし撤廃され、お菓子はこれで納得するならと餌に使われた。お菓子を頬張りながら何かを話し合っているが不明。

 大方、言わせない様に作戦会議ではあるだろうが多分無駄に終わるであろう。


 儂も働くかな、、、。そう思い厨房へと足を向ける。初めこそ反対されたが、試しに作った料理に一同驚愕した。


 確かにここの料理は美味であるが、儂の料理と比べるとかなり物足りない。そこで儂が料理の手解きを行っている。

 先ずは料理を出来上がりを知らせる鐘を用意し暖かい内に食す。どんなに美味しいものも適した温度があり、冷めたら美味しくなくなる。


 あとは、器も提供し適した食材を実際に実演しながら教えていく。鉄板のステーキや卓上鍋や陶板焼などじゃ。口で説明するよりも食してもらった方が早い。出来た物を運ぶのは悪くないが、自分で作る楽しみも感じて欲しい。


 そんな思いを込め、昼食の準備をする。

 


 

 


 

読ん頂きありがとうございます!


続々、改訂版出して行きます!よろしくお願いいたします!

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