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老骨に鞭を!  作者: G-wen
1章 事の顛末は、、、、大概、神が悪い。
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後悔?犬にでも食わせておけ!

「老骨に鞭を!」改訂版になります!


よろしくお願いいたします!

 一柱の足音と金属同士がぶつかり合う音が廊下に響く、その足取りは心無しか少し重たい。


 それはきっと、頭から足先まで白銀の甲冑に包まれてるせいではなさそうだ。


 赤い絨毯が長く長く伸びた先に居る主人を思うと、いつもは長く感じるこの廊下も、脇に並べられたキラキラ輝く装飾品の数々もいつもより短く、そして黒ずんで見える。


 彼女は、考えた。


 主人にいったい、どれがバレたかを。一つ二つならまだいい、仕方ないバレ無いよう裏工作までしたが鋭いあの方の事だ。きっと鎌を掛けてくる。


 引っ掛かからない様に気を引き締めねば、、、、。


 あぁ、もう着いてしまった。


 ドアをノックする前に一呼吸する。精神を集中し、冷静にそう冷静にならねば。

 コンッコンッ


 「入ってよいぞ!」


 あれ?怒って無い?


 いいや、騙されてはダメだ。これも作戦に違いない。覚悟を決めドアノブに手をかける。


 少し重たい扉を開ける。木のドア独特の軋む音とともに主人に一礼、なかなか部屋に入ろうとしない。


 直ぐ逃げれる様にする為だ。


 「失礼します。」


 中々部屋に入ろうとしない彼女を見て、老人は溜め息混じりに入室を促す。全てバレた瞬間だった。


 何かやましい気持ちがあると、また何かやらかしたと内心呆れるが、さっさと本題に入りたい。


 そう、思った。


 「はよ、入りなさい。怒って無いから。」


 その言葉に一瞬硬直する。これから怒られるかも知れない相手に言われたら、絶対怒られる言葉ワースト2位を言われたからだ。


 因みに1位は、“怒らないから言いなさい”だ。


 しかし、いつまでも突っ立っている訳にも行かず。逃げたい気持ちを抑え渋々入室する。


 そこは、執務室の様な造りで先程、爺と居た空間とはまた違った場所である。普段、主神は大人一人余裕で横になれる程の大きな机に山積みになった書類達と日々、闘っている。


「何か御用ですか、創造主様。」


 腹を括った彼女(ヴァルキリー)は、行動が速い。


綺麗な礼と共に優雅に登場。神憑りに的に完璧。自分の完璧さに称賛を送りたい。ぶぃ。


 「そのドャ顔が無ければ完璧じゃな、、、。」


 鎧の中が!見られている、、、、ハッ、、主人のエッチ。


 「なんか、腹立って来たの、、、。」


 産まれてこの方四六時中、甲冑姿の彼女の素顔を同僚(女神)でさえ見たことは無い。それなのに、彼女の喜怒哀楽は確実に皆に伝わる。


 感情毎に変わる全身を包むオーラと、正直過ぎる体、、、嬉しい事が有れば小躍りし、悲しいと何時かのジョーの様に燃え尽きている。


 そんな彼女が、慌てた様子で取り繕う。


 「いやいや、主人がそんな事しないってわかってますって!」


 その様子を見た主神は、正直人選を間違ったと後悔した。呼んでしまったのは仕方ない。


 「まぁ座りんさい。」


 まぁ今日は、ピースサインを作って無いだけまだましじゃな。溜め息混じりに従者(女神)に向け、楽にせよと指示を出しながら説明をする。

 

 友神が先程、儂の世界に降り立った事、何を仕出かすかわからないからルールを教えながら力を貸して欲しいと言う事を要点をまとめながら伝えていく。


 最初の登場以外、実に優秀である。多少、感情表現が豊かなだけでとても優秀。自分に言い聞かせる様に、自己暗示ばりに繰り返し気持ちを落ち着かせる。


 「と言う事じゃ、よろしく頼まれとくれ。」


 是と言わんばかりに、一礼し転移していく。一仕事終わったと安堵する。 

 

 多少の不安は有るがまぁ、、、、良いじゃろう。


 「すいませんが、、、」


 動揺している従者を、不思議に思い。どうしたと聞く。


 「場所は合ってますか?」


 動揺が隠しきれて無い様子から、水晶を使い従者の様子を見る。合っとるようじゃ、先程と変わらぬ場所を写し出していた。違和感を感じ聞く。


 「あやつは、何処じゃ?」


 「神気すら感じません。」


 多少の距離なら神気を察知出来る。かなり離れても方角ぐらいは掴めるはず、彼女を選んだ理由の一つが探索能力である。微かな気の気配さえ掴むずば抜けた優秀さである彼女が、先程降り立ったばかりの友神にもう巻かれたのだ。


 溜め息が自然と出る。


 「仕方ないの、一度戻っ、、、」


 言い終わる前に、彼女は物凄い速さで駆け抜けて行く。


 「優秀なんじゃが、、、のぅ。」


 老人の独り言は、神界では珍しい風と共に消えさった。


 実は彼女は、聞いていた。

 

 帰還の言葉を。反応したら神界に戻されていた。聞こえなかった事にしたらあの創造主の事だ笑って許してくれる。何より今戻ればやらかした事を問い詰められるかも知れない。


 神界は確かに素晴らしい場所だ、常に晴れ、争いもなく、穏やかにいれる。

 しかし、平穏が嫌いな訳では決して無い。


 ならば、憧れである。幼い頃見たテレビの中のヒーロー、立場が替われば正義、悪は変わる。時に馬鹿しく思い何度も目を背けた事もある。

 しかし、一種の仮想、物語の一員になる事にひどく憧れを抱いた。いや、抱いてしまったと言うべきであろう。例え主神の従者であろうが、裏方仕事が彼女の役割であり。この感情は、悪感情と言わざるえない。


 彼女は、優秀である。この感情はいけないものだと思って居るようだ。主神から離れてからと言うものの顔色は未だ優れない所か悪化している。


 ならばとばかりに彼女は、創造主の神友を探す役割をきちんとこなす傍ら、聖地巡礼を行おうと気持ちを切り替える。


 不思議と先程の自身を取り巻く暗い感情は無く、何処から向かおうかと目を輝かせていた。


 しかた無い、本当にどうしようもない。

彼女は忘れている。今自分の速度は人が出せる範囲を著しく逸脱している事に、、、。


 数時間後、彼女は勇者としてエルフの連合国内で盛大に歓迎されていた。


 きっと彼女は、悪くない。

 憧れていた環境で人々に歓迎され持ち上げられ、はっちゃけるまでのカウントダウンが始まっている事など頭に無い。

 

 破顔した、、、、。


 以外と早い段階で、女神がしちゃいけない。創造主に見せちゃいけない程、主役に憧れていた裏方が偉い監督達から熱いラブコールを受けハリウッド女優デビュー並みの速さと光悦に浸り自身の役割など最早、野良犬が食べて糞して川にながされた。


 そこからの彼女の行動力は凄かった。


 各エルフ族長をまとめ上げ、連合国をエルフ法国とし統一して他国に簡単には負けぬ程の強大な国へと導く。近くの山に、大量に発生した強力な魔物達をエルフ族の先頭に立ち道を切り開いた。


 後に、長寿のエルフ族の中でももっとも人気の英雄譚として語り継がれた。その他に数々の伝説を残した。数年後に、我らの国から去っていった。


 その者を女神と崇められる。


 一人の絵師が、大量の魔物に勝利した瞬間を忠実に描いた。剣を掲げながら民衆を見て、声高らかにあげる姿を彼はこう名付けた。


 <民衆を導く自由の女神>と。


 その頃、爺はというと部屋でお茶を飲んで昔を懐かしんでいた。



 


 

ありがとうございました!

ブクマ、評価、感想をよろしくお願いいたします!

あと、、、、

なんか書きたくなりました!後悔はありません!(゜ロ゜)

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