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老骨に鞭を!  作者: G-wen
1章 事の顛末は、、、、大概、神が悪い。
3/37

森ノ塔

改訂版になります!

よろしくお願いいたします!


国々の詳細を盛り込みました。

設定段階であったのですが、なかなか中に出せなかったので(;´д`)


お楽しみ頂けたら幸いです!

 我輩は爺である。宛はまだない。


 「まぁ何処を目指すかの?」


 小高い丘の上に立ち一人呟く。


 「バランスを取るにゃ、やっぱり蟻地獄かの?」


 頭の中ではある程度のプランは、浮かんでいる。


 圧倒的強者(自分自身)が中心に居座りヒールを演じる事でそれを危惧し、各国が共闘する体制までお膳立てを行わせる。あとは諦めるまで続けさせ、富国強兵を各国が推奨すれば良し、各国同士の戦争云々を終わらせれれば共存を出来ると算段している。


 後、決めるべきは何処に構えるか、、、だな。


 「創造、世界地図。」


 1枚の紙が現れる。ご丁寧に現在地、向いている方向まで表示されている。


 そこまで出来るか、、、、便利じゃな。出来れば良いな位にしか想像して居なかったが、嬉しい誤算である。


 地図を確認したら全部で七つ大陸があり、その中心に位置する一番大きい大陸の中央からやや、西にずれた所に現在地が表示されている。手頃な場所はと各国の詳細を確認する。


 大陸の北西にエルフ連合国


 居るんじゃなエルフ、、、赤点が何個かあるって事は各々自立した国の集まりかの?


 その南にある山脈の頂点がドワーフ王国


 やっぱり居るんじゃなドワーフ。


 さらに南の大平原に魔王国。


 魔王、、、、、居るんじゃな。


 気を取り直し再び地図に目を落とし再開する。


 現在地から、北に多種族国家?何じゃそりゃ?


 して、北東部に広がる平原にはザバン帝国?多分これは人間種で間違い無いじゃろう。


 帝国と湖を挟み、大草原の獣王国と、、、こりゃあれじゃな獣人じゃな。


 湖の真東に位置する場所には、領域と明記されている。誰のじゃ?全くわからん。


 わからない事は、わからない。

 だから、深く考えない。


 爺とは、そう言う神種である。


 「領域から北に、まぁ大陸の東端が聖国と、、、」


 めぼしい所はこんなもんじゃな。


 他の大陸はまた後日として、先ずこの大陸から始めるかの?


 「よい場所は、、、、ここかの?」


 別に近いからという事では無い、、現在地からやや東に移動した大陸のヘソに大きな森林地帯がある。そして用意してあったかの様に、森林の中に地図で確認出来る程の開けた場所がある。


 一瞬、何故か友神の顔が浮かんだが、、、まぁ良しとした。


 据え膳の様な気もするが深く考えるのをやめた。


 走る事、数日間。


 「結構、あったの、、、。」


 疲れ知らずの肉体は良いが、なんか疲れた。

 

 目的の場所を発見し、各種族がせめぎ合う大陸の中心に今、儂は立っている。


 どの国々からも近くも無く遠くも無い。ましてや何かあっても不思議では無い森の中の開けた場所。


 イメージは、蟻地獄じゃな。むしろ、蟻の巣かの?大地に手を付け、地下の迷宮を想像(創造)する。


 「これくらい良いじゃろ、地上部は20階程で小部屋をいくつも造る。しかも、すべてが空室にしている。」

 

 真価は地下にあり!


 程よく狭い一人が2~3人程すれ違える通路から、開けた空間を大小様々造り、道を入り組ませる。あえて適当に造る。意識すれば規則制が生まれてしまうからの、、我ながらエグいの。


 全体の8割方作業が終了し、悪態をつく。そして、残りの作業に取りかかる。

 

 その1、照明の設置。まぁ土を光らせればよいかの?


 結果、失敗。眩しい過ぎた。某携帯ショップ並みにキラキラじゃ、年寄りには辛いの。

 

 気を取り直し、光る石でも埋め込めばよいかの?わざと真っ暗な階も面白そうじゃ!


 大成功!


 「自分の多才振りがこわいの、惚れ惚れするわい。」


 その2、食べ物が成る木、果物を次々と広い空間に植えていく。柿なんて物もたまには良いかの。後、水じゃな、水脈を作り湖、小川なども良いな、ふむ、、、温泉も小さな所でもあっても、、、檜じゃな!周りに植えておこう、飽きたし、、、、又、今度じゃな❗


 その3、獣がよいかの?探してみるかの?


 一度、外に出て辺りを見渡し程よく狂暴そうな生物を探す。

 


 熊発見!、、、穴に放り込む。

 

 デカイ蛇発見!、、、穴に放り込む。

 

 次々と目に入る生物達、狼?ライオン?なんか動く岩?蜥蜴?ムカデ?良くわからないが次々と穴に放り込む作業が続く、多少抵抗されるが睨み付けると借りてきた猫の様に大人しくなるから作業がはかどる。


 「蟲壺を思い出すな、誰しも一度は行う遊びじゃ、、、ふむ。」


 その4、崩れない様に固定と自動修復を勝手に行う様にし、中の生き物が出ない様に蓋(扉)を付け完成じゃ! 


 あとは、、いかんいかん!蜜を置き忘れとったわ!地下に潜り、金や銀、宝石をあちこちに散らばしとく。


 もちろん箱に入れ、ふと見慣れない箱があり開けてみる。中に何か入っていた様で目が合い気まずげに、そっと閉められる。


 わしゃ何も見とらん、、、とりあえず茶でも飲むかの。


 最深部まで移動し、ちゃぶ台と座布団を造り出して茶を飲む。


 一人は寂しいの。


 作業に集中し時間感覚がなかったが、ふとした瞬間に寂しさがこみ上げくる。


 「87年、長い様であっと言う間じゃったの。」


 全国各地を時には傭兵、スパイ、暗殺者として飛び回り死にかけた事は数え切れない程あった。こんな生活がいつまで続くのかと、敵に命が狙われる事よりそっちの方が怖かった。45才の時に転機が訪れる。


 友、惣一郎に孫が生まれた。最初こそ用心棒の様に外敵(政敵)から守る日々を繰り返していく内にお嬢様に言われた一言。


 「じぃ」


 自分でも驚くほどすんなりと心に入り込み、鷲掴みされたかの様な感覚と、えもいわれぬ感情が混ざり合い。この日の為に、今日まで耐えたのかとすら思えた。


 じぃと呼ぶお嬢様の瞳を汚さぬ為に人知れず影で泣いたのを覚えている。


 何分?何時間?ましてや何日?地下に篭りきったせいで時間感覚がわからなくなり、一度地上を出た。


 道すがら獣の様子を見、無事繁殖している事に少し嬉しくなり足取りは幾分軽くなった。


 表に出ると、思いの外肌に感じる冷ややかな大気とちらつく雪が目に入り、そっと部屋(最深部)に帰った。


 「まさか、月とはの、、、。」


 誰も聞いてないであろう、ふと漏れた言葉はすっと一人の部屋に吸い込まれていった。

 

 疑問に思った、そう、、、ふとした瞬間に数日ならまだしも数ヶ月も経っているのに誰も来ない疑問。導かれる解に納得と、認めたく無い気持ちが混ざる。



 知名度の低さに、軽く絶望する爺一人。


 「梅干しでも作るかの、、、、。」


 動物達に挨拶しながら、梅と紫蘇を集めて周り、壺と塩を創造し漬け込みちゃぶ台の横に穴を掘りその中に入れて、木の蓋をする。


 過去(現状)を振り返えらない、爺とはそうした生き物である。

 

 

 

 

読んで頂きありがとうございます!

書き溜め一切なし!よう続いおりますなぁ(笑)


次回、投稿も順調に進めばいいと思っております!


暖かい目で見てください。

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