表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老骨に鞭を!  作者: G-wen
1章 事の顛末は、、、、大概、神が悪い。
19/37

エルフ会議

【改訂版】になります!

“スノーエルフ”

 

 かの種族を適切に表現するのならば、これ程当て嵌まる言葉は他に無い。現“エルフ法国”がまだ統一されるよりずっと前から狩猟を繰り返し繁栄を続けて来た。


 他のエルフ族よりずっと閉鎖的で他種族に対して無関心を貫いて独自に進化をしてきた。


 魔物の大進行、エルフ族がまとまるきっかけが無ければ、かの女神に出会わなければきっと変わらなかった関係。法国が未だ連合国だった時代以前から永久凍土と呼ばれるの北側に位置する死の大地に住処を持ち繁栄してきた。


 草木が育たない白の冷たい大地では、狩猟を主とし暮らして来た。


 白い肌に白い髪、深紅の瞳がかの種族の外見的特徴であり、動物の血を凝固させ自らの肌に特徴的な刺繍を施す。これは成人の時と、生まれて間もない時に彫られる。前者は神々と動物達を体現し、後者は生まれを示す。

 他の種族にはなかなか受け入れがたいがそれが誇りであり、言うなれば願掛けである。それだけ過酷な環境に住んでいるという事なのだが、彼らには日常であり常識である。


 逆に彼らからしたら、木々の恵みを受けるウッドエルフや、岩場で放牧や、農耕をするダークエルフなどの方がよっぽど不思議である。


 なぜこの話をするのかというと、月一回行われるエルフ会議。云わば顔合わせである。


 そして選ばれたのが、スノーエルフの国である。当初は酷いの一言に尽きる状態であった。関係が悪化するのではないかと思われる程に独自の進化を遂げた文化の違いに各種族が揉める程。よかれと思い彼らのご馳走であるアザラシの睾丸塩漬(生)を振る舞おうとしたが、スノーエルフ以外ドン引きなど、なかなか両者が両者を受け入れるまでに時間がかかった。


 何回も繰り返し交流を深める毎にお互いを理解し、打ち解けた。互いに互いを尊重しあい関係をより深めるまでそう時間がかからないであろう。


 会議に現在使われいるスノーエルフの城、外観は石組の砦の様な無骨ではあるが、重厚な造りである故に過酷な環境下において吹雪や雪の重みに耐えうる。


 長年使われいるのに対して手入れが細部まで行き届いており、古びた感じが全くしない。初めて訪れた時は、他のエルフ族の度肝を抜いた。


 そんなスノーエルフの族長にして、唯一の女性でもある。“ノースキン”


 その姿、一見人当たりの良さそうな老婆ではあるが本質はどこまでも豪傑であり、一度、槍を手に持てば目にも止まらぬ速さで振るう。


 “赤い雪”の異名を持つ女傑。


 


 ◆

 




 して話が変わり、


 会議最大の議題でもある。


 「神々が住まう地」と「アダムスの果実」について話し合いが行われる。


 とてもデリケートな問題である上に間違いがあっては種が滅びる可能性も十二分にあり得る。女神を慕う彼らにとってもその様な事はあり得ないとわかって居てもなかなか踏み出す勇気が出ない。


 「儂は、かの地は不干渉で良いと思う。」


 「いや、、、しかし、我々の繁栄を望むのであれば無視は出来まいよ、ダルフ殿。」


 ウッドエルフの族長に異を唱えるノースキン。ある者は悩ましく腕を組み、またある者は賛同とばりに頷く。三者三様とばかりに各々悩む。一人の若いダークエルフの男性“バーツ”が手を挙げる。


 「ならば、使節を送り様子をみるのは如何でしょうか?」


 「それでは、本末転倒では無いかの?」


 「神々は、我々では測れません。測る事すら不敬に値します。」とノースキン。


 「測るのではありません。あくまでも連絡要員を送るのです。」


 「ふむ。あくまでも連絡要員とな。」


 ダルフの言葉に一同、沈黙。



 静寂を破ったのは、バーツ。


 「ならば、我が国から要員を出しましょう。」


 「いや、我が国からも」


 各々がまた話だし、会議が騒然となる。カーンカーンと木を叩く音が辺りにこだまする。


 視線が音がなる方に向く、そこに座るのは最年長でもある。ウッドエルフの族長“ダルフ”である。


 「ならば各国の代表者2名、かの地に送りましょう。そしてまず、許しを貰う為に使者を送りましょう。」


 

 一同が頷き、話しは纏まった。


 ノースキンが、一つの赤い実を取り出し机に置く。


 “アダムスの果実”


 「これは、先日使者から受け取った種を植えて収穫した物です。」


 会議室に衝撃が走る。


 「なんと、、また、これは見事に。」


 目を見開く、エルフの族長達。まさか永久凍土と呼ばれた地にて実るとは夢にも思わなかった様子。


 「正直、この実を見るまで半信半疑でした。」


 「そうじゃの、実際に目の前で見とる我々も夢かと思うとる。」


 ノースキンの言葉に、ダルフが返す。

 

 「して、、、味は?」


 「かなりの美味じゃ、味だけでは無い。病に伏しとる者が食せば飛び起きる程じゃ、私など、、、、」


 袖を捲る。


 そこには白い腕がある。


 再び、一同に衝撃が走る。腕があるのだ。


 「たしか、お前さんの腕は。」


 「そうじゃ、10年前に失った。それが癒えた。」


 ダルフの言葉に、噛みしめながら腕を眺め答える。


 「他にも、乳の出が悪かった者が溢れる程出たり、半身を失った者が元に戻ったり、ヒドラの毒が癒えたり、乳児が走り出すなどと様々な報告が殺到している状態じゃ。」


 「ほぉ、それ程とはの、、、。一つ頂いても?」


 ダルフの言葉に、そっと実を差し出す。


 シャリッ


 差し出された実を一噛り。


 「、、、、、、、ッ!?」


 ダルフは自身の体を確かめる様に擦る。


 「腰痛が、無くなった。」

 

 その様に、一同が「俺も食べたい!」と辺りは騒然となる。その様子に笑みを浮かべ手を叩く。


 会議の扉が開き、台車の上に山積みになっている果実が運び込まれる。


 恐る恐る各人が一つづつ手に持ち一噛りする。


 「足が動く!」


 「痔が治った!」


 「俺もだ!全然痛くない!」


 その様子を静観して居た老婆が口を開く。


 「私もじゃ。」

 


 そこからの行動は、早かった。


 各自、早馬を飛ばし会議の結果を自国に知らせる。国の代表選抜があるからであり、云わば顔。


 怒りを買えば最後、その種族が滅ぶ。厳正に厳選を重ねて出発の前日までその作業が続いた。ある種の深夜テンションであり、冷静に考えみたら何故コイツを選んだ?と思える程の粒ぞろいだという事、以外問題は無い。


 その事を各国族長が知るのは、既に旅立った後であった。


ありがとうございました!

そして、お食事中でしたらごめんなさいm(_ _)m

後悔は無いです(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ