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田舎の山奥でこっそりダンジョンの管理人始めました  作者: わたがし名人


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第33話 衝撃の事実、発覚



 イツキの持ってきた『存在進化のオーブ』により進化したクロ。これによりスノウと同じ神獣になる。


 だがそれだけでは終わらなかった。アゲハが鑑定してみると、なんとクロはダンジョンマスターになっていた。


「ねぇイツキング。『存在進化のオーブ』って、ダンジョンマスターになる効果なんてあったっけ?」


「いや、そんな効果はないはずだが」


 イツキの言う通り、『存在進化のオーブ』にはダンジョンマスターになる効果はない。


 そもそもダンジョンマスターになるにはダンジョンコアが必要だ。しかしこのダンジョンではダンジョンコアは見つかっていない。



「まさか」


 イツキの頭にとある考えが思い浮かぶ。


「ニーナ。クロにここで変な物口にしたか聞いてみてくれ」


「わかった」


 イツキはニーナにクロがダンジョンで何か変な物を食べてないかを聞いてもらう。すると、


「イツキ、なんか赤い玉を飲み込んだって言ってるよー」


 クロの話によると、このダンジョンを発見した時に小さな赤い玉を見つけたという。そしてそれを食べ物だと思って飲み込んでしまったらしい。


「ねぇイツキング」


「ああ、間違いないだろう」


 クロが飲み込んだ赤い玉の正体はダンジョンコア。


「こやつ、ダンジョンコアを直接取り込んだのか」


 スノウが珍しく驚いているが、無理もない。


 普通、自身の身に余る力を取り込むと何らかの異変が起こる。ダンジョンコアはエネルギーの塊みたいなものだ。

 探索者やモンスターであっても制御するのは難しい。ましてやクロはただの猫だ。普通は耐えられるはずがない。


 しかしクロの体調は変わらず、そのまま何事もなく過ごしていた。


「アゲハどう思う?」


「う~ん、おそらくだけど何も起こらなかったんじゃないかな」


 ダンジョンコアを飲み込んだが、何も起こらずそのままクロの体内に留まっていたとアゲハは推測した。


 クロの体内にあったために、今までダンジョンコアを認識できなかったのではないか。


 だが存在進化したことでダンジョンコアが反応し、クロはダンジョンマスターになったのだろう。


「ま、いっか」


 結果オーライということでイツキはこのことを気にしないことにした。


 むしろ今まで見つからなかったダンジョンコアの在処がわかった上に、クロがダンジョンマスターになった。問題が一気に解決してラッキーだ。


 クロがダンジョンマスターになったということは、これまで以上にダンジョンを自由にできる。しかしクロはダンジョンの管理なんてやりたくないだろうから今まで通りになるだろう。


 ダンジョンマスターが入口でくつろいでいるという何とも奇妙なダンジョンになったが、それはそれで趣があっていいのではないか。


 肝心なのはダンジョンを御せる存在がいるということ。これだけで十分心強い。



 その後、クロにはダンジョン含めた一帯の土地に聖域を張ってもらった。これでこの前のような異世界からの招かれざる客はもうここには来れなくなった。


 仮に他の地域に出現したとしても、イツキたちには無関係だ。シルフィーが何とかしてくれるだろうし、無視を決め込むことにしている。


 これでようやく守りが盤石になった。とりあえず一安心だ。




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