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爆音(ばくおん)なれど
島に向かい外洋を通る高速船の、ほんの束の間の静けさを詠んだ短歌です。
爆音の中でふと訪れる「情報のない時間」についての一首。
気軽に読んでいただければ。
爆音なれど
圏外駆ける
高速船
心は束の間
静寂を留め
【解説】
島へ向かう高速船は外洋に出ると、
ネット圏外となる。
外洋に出ればエンジンも出力を上げ、
船体に当たる波音も大きくなる。
しかし、このときばかりは、
ネットのノイズも聞こえなくなる。
静寂とは何か。
※デッキ席 むかしはあった 今知らぬ
【本歌取り版】
高速船
文の通い路
吹き閉じよ
心の静寂
しばし留めん
※元歌
あまつかぜ くものかよひじ ふきとじよ
(『古今和歌集』・僧正遍昭)
読んでくださり、ありがとうございました。
圏外になる瞬間だけ、世界が少し静かになる——
そんな体験を短歌にしました。
本歌取り版と元歌も添えてありますので、興味があればどうぞ。




