暗転(あんてん)に
仕事の中でふと立ち止まった瞬間の短歌を三首まとめました。
逃げる夜道も、崩れる塔も、祈るような職能も、
どれも日々のどこかにある風景です。
気軽に読んでいただければ幸いです。
<1>
暗転に
惑い逃げ出た
夜道にも
灯りを探し
壊れぬと嗤い
【解説】
その昔。
業務でどうしようもなく困った事案があった。
相談? 一般論や精神論など何の役にも立たない。
識者? いればこんな苦労はしない。
目の前も心も真っ黒になって、逃げて夜道を歩く。
暗がりに逃げ込んだはずなのに、
頭の中では解決方法を探っている。
しょうがないと、嗤って、笑って、戻った。
<2>
バグ発生
直して抜き差す
ジェンガの木
崩れる塔には
勝者はおらず
【解説】
システム開発はジェンガの塔を作るのに似ている。
精確な木片を正しく積んでいく。
だから、品質の悪い木片は、
塔全体の強度を下げてしまう。
こうやってできあがったジェンガの塔は、
『システム』としてお客様の元へ。
このゲームは普通のジェンガとは違う。
バグ発生の都度、塔からは木片が抜かれていく。
バグを修正した木片は、塔に戻していく。
これが『メンテナンス』だ。
バグ発生に修正がついていかない、塔のデキが悪い。
そうして塔が崩れたとき、お客様も敗者となる。
そこに勝者はいない。
そうやって守っていく塔。
その塔の横に、新たなジェンガの塔を築いていく。
それが『リプレース』。
<3>
SEって
どんな仕事と
聞かれたら
こうあれかしと
答えれば善しや?
【解説】
異論は認める。
読んでくださり、ありがとうございました。
異論も解釈もあって当然と認めます。
また気が向いたら短歌を置いていきます。




