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鰯(いわし)群(む)れ

鰯の群れを見ながら、

自然界の力学と、ヒトが言葉をどう扱うかについて考えた一首です。

ふと思い出した「弱肉強食」という強い熟語が、本来の意味から離れて

煽り言葉として使われがちなことへの違和感を、

静かに置いています。

結句で倫理の構造へ転じるのは、読者の解釈に委ねています。


鰯(いわし)群(む)れ

大(だい)は小(しょう)にただ

生(い)かされていると

知(し)らぬはヒトの

弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)



【解説】

自然の営みを、煽る言葉に変えるのは、

良くも悪くもヒトの心根。

本来の、意味を無視して都合よく、

言、使いまわすもヒトの心根。

強い熟語、ドラマで振るうはクズな悪役、

周りも不幸で己も不幸。

長い目で見て使うなら「適者生存」、

これも煽りと、とらえられかねぬ世。



=====余白de川柳=====

バイト代 その日は必ず 焼肉定食

太く短く そう言うヒトほど 短くもなく


自然の営みはただ営みとしてあるだけなのに、

ヒトはそこに都合のよい言葉を当てはめてしまう。

強い熟語ほど、ドラマの悪役が振るうように

煽りとして消費されがちです。

長い目で見れば「適者生存」のほうがまだ構造に近いのですが、

それすら煽りと受け取られかねない世の中でもあるような。


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