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仰向(あおむ)いて

夏の朝の短歌です。

身近な景色を、少しだけ解像度の違う世界として見たときの感覚を書きました。

短い一首ですが、気分転換にどうぞ。


仰向(あおむ)いて

見(み)るハイレゾの

夏景色(なつげしき)

網戸(あみど)の格子(こうし)は

フルHD(エイチディー)にして



【解説】

窓を開けて床に転がると、

まだ朝の空気は少しひんやりしている。

裏山、晴れ空、遠くの雲――鮮やかな真夏の景色が目に入る。


その身近で鮮烈な色彩も、

網戸の網目と枠を通すだけで、

まるでディスプレイの向こうの世界のように見えてしまう。

夏の朝、窓辺には低解像度の風が揺れる。



==========余白de川柳==========

夏草を 漕いで水面を 揺らす竿


読んでいただき、ありがとうございました。

網戸越しの風や光が、ふと“別の世界の質感”に見える瞬間があります。

そんな小さなズレを短歌にしてみました。


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