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魔界との戦い  作者: 白木
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521/533

ヒリュウ家の秘伝書

「そうか・・大鷲はお前達が」


 ウラが納得したようだ。


「空には、今度は石では無いぞ。爆弾と言うものがこの号令で投下される。我らの鉄筒はお前達の砦など破壊出来る威力もある。聞くか、聞かぬか?どちらだ!」


 グエンは大音声を発した。それは、鬼気迫る表情でもあった。


「カブトを・・」


 ウラはこの要求を呑むしか無かった。何故、この戦争形式に、旧式の一騎打ち等と言う古風な対戦を望むのか、むしろ、理解せよと言うのが難しい。しかも、同じカブトと名乗る武将同士をである。

 ウラ軍のカブトが現れた。


「ほう・・なかなかの出で立ちであるが・・?おい、何とか言うたらどうだ?偽カブトよ」

「何・・偽と言う根拠を示せ。このカブトはお前達の所から追われて逃げて来たのだぞ?」


 ウラが首を傾げる。


「わはは・・カブトとは我である。まさか、偽物が居るとはのう・。ウラ、我はお前を良く知っておる。それに、グエンを見て何か思わなんだか?」

「何・・?あ・・怒りに任せて良く顔を見なかったし、黒頭巾もしておらぬ。あの傷はどうした?まさか、お前は偽グエンなのか?」

「わあははは、あっはっはあーーー。これはおかしい」


 グエンが大笑いした。


「嘗ての主従の関係とは言え、この顔を見忘れか?そう言えば聞こえて来たぞ、ウラ。クラムはどうした?何時もならお前の傍に居る筈だが?」

「お前達が砦を囲んでおるのだ。ここへ来られる筈も無し」


 憮然とした表情でウラは言う。カブトは、


「おいおい、そんな話等どうでも良い。いざっつ!」


 カブトは、大刀をウラ側カブトに大上段から振るった。ぶうううん・・それは周辺のバラキ族の兵士が震える程の勢いであった。それ程このカブトが豪将であると言う知識も無かったと見える。しかし、偽側のカブトはガシーーーーンとその大刀を受け止めると、ぶおおん・・今度はカブトの横っ腹に大刀を振ったのである。グエンも驚いた。


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