ヒリュウ家の秘伝書
「何!上原国軍からカブトを名乗って攻めて来たあ?」
ウラが驚いた。
「おい、カブトをこっちへ」
カブトがすぐウラの所に来る。
「どうなっている・・上原国軍はカブトを名乗り、一騎打ちを希望している。馬鹿な、鉄筒を構えよ」
そんな挑発に乗るものかと、ウラは鉄筒を構えた。しかし、上原国のカブトは、
「こちらは正々堂々と一騎打ちを望むのに、何だその鉄筒は・・そうか、ウラと言うのは何と器量の小さな男よのう。良かろう、それならこちらの鉄筒も使おう」
そう右手を挙げると、どおおおおーーーん。凄まじい轟音がウラの砦の背後から上がった。
「う・うおおお」
それは上原国の鉄筒と言うよりもはや大筒に近いものであった、余りの迫力とその破壊力にウラは恐れをなした。
「どうだ?こう言う戦いを望むならば、我らもその通りにしよう」
そう言い、正面に出て来たのはグエンであった。
「グ、グエン・・こ・・この裏切り者があっつ!」
ウラの眼が真っ赤になった。激しい怒りである。
「ふふ・・どう見ても、現力は上原国軍の方が上。ウラ・・こちらはそちらの偽カブトの正体を確かめたくて、一騎打ちを所望している。この力の差を痛感しているのならば、まずはこの望みを適えて見せろ。さもなくば、このまま蹂躙するぞ。いや、どんな卑怯な手段を使おうが、空を見よ」
大鷲数十頭が石爆弾を投下する態勢が出来ていた。




