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罪と英雄(SIN-HERO)  作者: 三川三山
第1部 博樹編
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25/51

第25話 意識操作

黒ずくめの男たち―― 彼らは液体になったり、人型に戻ったりする異質な存在だった。


その正体は、 ヴィランズの人間形態 である可能性が高い。


だが、HEROはさらに深い推理をしていた。


「黒ずくめの男たちはヴィランズの“手下”なんじゃないかな? ヴィランズがテレビで洗脳した観客たちを、他の黒ずくめの男たちが操っている可能性があると思うよ」


博樹は息を呑んだ。


「つまり……国民の意識を操作しているってことか?」


「うん。 ヴィランズはテレビやライブでサブリミナル効果を使い、観客の潜在意識に“合図”を植え付けた。その合図を黒ずくめの男たちが使えば、視聴者や観客は意識を操られてしまう」


「そんな……国家規模の洗脳じゃないか」


HEROは静かに頷いた。


「ヴィランズはまず、群馬県を征服しようとしている。群馬県で地下資源を確保し、国民を意識操作して何かを企んでいるのだと思う」


博樹は背筋が冷たくなるのを感じた。


「でも……黒ずくめの男たちは液体になる。あれは人間じゃない。どうやって人間を操るんだ?」


「それはまだわからない。でも、ヴィランズの漫才には“意識を揺らす波形”が含まれていた。僕の超聴覚で検出した。あれは……人間の脳に直接作用する信号だよ」


博樹は思わずスマートフォンを握りしめた。


「国民の意識操作…… んなこと、絶対に許されない」


HEROはまっすぐ博樹を見た。


「だから、僕たちが止めるんだよ。黒ずくめの男たちも、ヴィランズも」


その瞳には、まどかを救った時と同じ強い意志が宿っていた。

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