15
翌日の事である。宰相が研究室へと再び来た。
「昨日は魔王様と楽しんだようだな。」
「あ、すみません。」
「では、私ともデートしてもらおう。」
「はい……はいっ?!」
☆☆☆☆
「宰相さん、あの……」
「なんだ。」
「遊園地、好きなんですか?」
「そうだな。平和になったからこそできた施設だからな。興味はあった。」
「これも魔王様や宰相さんのおかげですね!」
「ふんっ!そんな事はいい。行くぞ。」
「は、はい!」
リーゼはそそくさと先を歩いてゆく。
「……何がオススメだ?」
「あー、ジェットコースターとかどうでしょう。」
「ふむ。」
☆☆☆☆
「大丈夫ですか?」
「はあ、はあ、はあ……」
三半規管へのダメージが大きくて吐きそうらしい。案外弱点が些細な事なこともあるんだなぁと思った。
「あれに乗ろう。」
「へ?」
リーゼが指さしたのは観覧車だった。
「確かにあれなら大丈夫そうですよね。」
観覧車へと乗った。段々と高くなって行く。向かいあって座っていた。
「宰相さんは、どうして宰相になったんですか?」
魔王の時のように聞いてみた。
「世襲制だからな。父上の後を継いだだけだ。」
「魔王様と一緒ですね。」
「そうだな。」
宰相は急に立ち上がった。
「わっ!」
観覧車が揺れる。リーゼはエメの隣りに座る。
「デート中に他の男の話などするな。」
リーゼはそう言って迫ってくる。
「あ、ご、ごめんなさい。」
リーゼがエメにキスをしようと迫ってきた。ちょうどその時、観覧車が目的地についてしまった。
「……ふん。次は逃がさないからな。」
こうして宰相とのデートは無事に終わった。城に帰ると宰相は魔王から叱られてしまった。




