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追放薬師のラヴ・ポーションは無敵です。  作者: ユキア


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16

 エメは魔王と宰相に迫られる日々を送っていた。そして、更なるポーション造りに励んでいた。


「新しいポーション出来た!こ、これで…………」


 そのポーションを2つポケットに入れるとそのまま宰相の部屋へといった。

 こんこんこん。

「宰相さん。」


「ん?なんだ、お前から来るなんて珍しいな。」


「え、と、これ、飲んでください!」


「…………なんのポーションだ?」


「えと、とにかく飲んでくださいね!!」


 そういってエメは部屋を後にした。


「おいっ!」


 なんのポーションなのだろうか?と、宰相は不思議がった。


 ☆☆☆☆


 次に魔王の元へとエメは行く。


「魔王様。」


「エメ、どうかしたのか?」


「あの、新しいポーションが出来たので!是非!飲んでください!」


 ポーションを魔王へと渡す。そして、エメはそれじゃあと走っていった。エメは城からこっそりとでてゆく。これ以上ここにいるのはよくないと思ったからだ。結局魔王か宰相、どちらを選ぶ事も出来なかった。だから、どちらも選ばない。エメが渡したポーションは恋からさめるポーションだったのだ。今頃2人はすっかり元に戻っているはずである。エメを探したりなどしないだろう。街へと急いだ。公園のベンチに座り込む。


「はぁ、まぁーた1人になっちゃった。」


 でも、これで2人は仲良しに戻ってくれるはずだとエメは思った。


「ひっく、お嬢ちゃん、お金持ってねーか?」


 酔っ払いに絡まれた。


「え、あ、持ってないです。」


「ちょっと俺と遊ばねぇかい?」


「へ?」

 無理に手を引いて行こうとされる。


「いやっ!?」


 そう叫んだ時だった。酔っ払いが突然燃えた。


「あっつあっち、あああああっ!?」


 燃え尽きて灰になる。これは…………



「我を騙すとはよい度胸だな。」

「全くです。私も騙されました。」



「え、ええ?!」


 そこにはルアとリーゼがいたのだ。

「ポーションはどうしたか?気になるか?」


「あ、えと、」


「飲まずにここまできた。」

「私もだ。」


「あ、ごめんなさっ!?」


 急に魔王に手を掴まれる。


「いっ。」


「何故逃げた?」


「ごめんなさい。でも、私のせいで2人が不和になるのは良くないと思って…………それで」



「それで、このポーションを飲ませようと?」


 宰相がポーションを見せる。


「すみません。私にはどちらも選べません!」


 魔王の手が離れた。


「…………宰相。」

「はい。魔王様の案に賛成です。」


「え?え?え?」


 こ、殺されるの?!エメは恐怖で震えた。


「そなたを」

「お前を」


「「2人の嫁にすることになった!」」


「はい?」


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