輪廻転生システム(ソウル・リサイクル)の再起動
信長を縛り付けていた次元の歪みを退けたクロノたちの前に、この世界の根幹を成す巨大な仕掛けが姿を現した。それは、死した魂を浄化し、新たな生へと送り出す天理の機構――「輪廻転生システム」だった。
しかし、度重なる次元の崩壊により、その巨大な歯車は完全に停止し、無数の魂が虚空に滞留してしまっている。
「なるほど、この世界のエネルギーが枯渇しかけていたのは、魂の循環が止まっていたからか」
信長は魔剣を収め、腕を組んでその壮絶な光景を睨みつける。
「クロノ、システムは完全にフリーズしているわ。私の魔力だけじゃ、この規模の術式を動かすのは不可能よ!」
ルナが悲鳴を上げる中、クロノはシステムの中枢へと歩み寄った。
「システムが止まっているなら、物理的な『外輪』から無理やり回せばいい。――信長公、あなたの持つ圧倒的な『覇気』を、このシステムの始動電圧として貸していただけますか?」
「ふっ、面白い。この魔王の力を世界の再生に使うか。よかろう、全力を注ぎ込んでやる!」
信長が放つ絶大な黒炎の魔力が、クロノの精密な誘導によってシステムの動力炉へと直撃する。
ガイルと千代が歯車の摩擦を抑え、ジードの影が暴走するエネルギーを抑え込む。
ゴゴゴゴゴ……!
地鳴りのような音と共に、巨大な光輪が再び回転を始めた。滞留していた魂たちが美しい光の川となり、次なる世界へと生まれ変わるために流れ出していく。
「見事だ、少年。システムに頼らず、その場の『理』を紡いで奇跡を起こすか」
信長は満足そうに不敵な笑みを浮かべ、クロノの肩に手を置いた。
「これより我も、お前たちの旅に同行しよう。新たな天下、いや、新たな世界の行く末をこの目で見るためにな!」
最強の覇王を仲間に加え、クロノたちの旅は、世界の仕組みそのものを変革する次なるステージへと突入する。




