40/42
第六天魔王の覚醒
次元の裂け目を越えたクロノたちが辿り着いたのは、燃え盛る本能寺の如き、赤黒い炎に包まれた未知の世界だった。その中心で圧倒的な覇気を放ち、異形の魔軍を率いていたのは、かつて日ノ本を震撼させた「第六天魔王・織田信長」であった。
「天下布武……! この世界のすべてを、我が恐怖の理で支配してくれよう!」
黒き鎧を纏った信長が、次元をも切り裂く魔剣を掲げる。その圧倒的な威圧感の前に、ガイルですら一歩後退りするほどだった。
しかし、クロノの鋭い眼光は、信長の背後に揺らめく「もう一つの影」を捉えていた。それは信長の魂を乗っ取り、暴走させている次元の歪みのバグ(悪意のエネルギー)だった。
「皆さん、信長公自身が本当の敵ではありません。彼はあの歪みに心を囚われているだけです――僕たちの知略で、彼をこちらの『仲間』として引き込みます!」
クロノの看破が、歴史上の大英雄をも巻き込む、かつてない究極の「盤面」を動かし始める。




