表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能スキルで異世界無双  作者: Iori-y-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/42

天災のあとは、奇跡の復興

天災「終焉の暴風雨」を退けたものの、街の被害は甚大だった。特に冒険者ギルドの本部は半壊し、多くの家屋が倒壊の危機に瀕している。


「これだけの建物を元通りにするには、国の腕利き建築士を総動員しても数ヶ月はかかるぞ……」

ギルドマスターが頭を抱える中、クロノは瓦礫の前に立ち、その瞳を青く輝かせた。


「いえ、僕の『完全看破』があれば、数日……いや、今日中にでもいけます。みなさん、材料の調達と人手をお願いできますか?」


クロノの中で、新たな職業「神聖建築家」の才能が完全に覚醒した瞬間だった。


「看破」が導く完璧なる設計図

クロノの脳内には、崩れた建物の「構造的欠陥」「地盤の歪み」「もっとも頑丈に組み上がる木材の噛み合わせ」がすべて立体的な3Dモデルとして浮かび上がっていた。


「ガイルさん! その大剣で、あそこにある特大の硬質木材を縦に4等分、長さ10メートルジャストで切り出してください! 1ミリのズレもなしで!」

「おう、任せろ! 今の俺の剣なら、大工仕事もお手の物だ!」

ガイルの神速の斬撃が、寸分の狂いもない最高級の支柱を生み出していく。


「ルナ! 基礎となる土台に、僕が指定する術式で『重力軽減』と『硬化』の魔法を付与して。魔力の配置はここ、ここ、そしてここ!」

「合点承知! クロノの指定通りに魔力を流せば……わっ、コンクリート並みの強度の石畳が、一瞬で組み上がっていくわ!」

ルナの精密な魔法コントロールが、天災にも耐えうる最強の土台を作り上げる。


「ジードさんは、高所での組み立てをお願いします。僕が指示する順番通りに、支柱の凸凹ホゾを噛み合わせていってください」

「へえ、釘を一本も使わない古代の組木工法か。俺の身軽さなら、足場がなくても余裕さ」

ジードが風のように建築現場を駆け巡り、信じられないスピードで骨組みが立ち上がっていく。


一日で完成した「難攻不落のギルド」

クロノ自身は、現場全体のタクトを振りながら、自らもハンマーを握って要所を叩いていく。

彼の「看破」は、素材の強度が最大化する「黄金比」を見抜いているため、彼がちょっと手を加えるだけで、ただの木と石の建物が、まるで聖遺物のような輝きを放ち始める。


――そして、夕暮れ時。


そこには、以前のギルド本部を遥かに凌駕する、美しくも荘厳な「難攻不落の要塞ギルド」がそびえ立っていた。


「な、なんだこれは……。美しさもさることながら、防御結界の術式が建物の構造そのものに組み込まれている……。これなら、さっきの天災がもう一度来ても無傷だぞ!?」

ギルドマスターは腰を抜かし、集まった職人たちも「伝説の建築神の再来だ」と涙を流してひざまずいた。


「ふぅ、なんとかなりましたね」

汗を拭うクロノに、ガイルが呆れたように笑いかける。

「おいおい、お前は剣を握れば最強、魔法を操れば至高、今度は街一つを一日で作る建築家かよ。次は何の職業ジョブに目覚めるつもりだ?」


「さあ、何でしょうね。でも、みんなの技術と僕の『看破』があれば、どんな仕事でも世界一になれる気がします」


万能の主人公クロノと、彼を信頼するエキスパートたち。彼らの「ものづくり」の噂は、瞬く間に隣国、そして王都へと広がっていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ