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万能スキルで異世界無双  作者: Iori-y-


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東京壊滅のカウントダウンと、最後の「正解」

有給休暇を終え、東京に戻ってきたクロノたち。しかし、彼らを待っていたのは、これまでとは比較にならない規模の危機だった。


日本の裏社会、そして政界の闇に潜んでいた「反皇派」の黒幕たちが、かつてクロノたちが元の世界で倒したはずの「古代の呪具」のレプリカを現代の科学技術と融合させ、東京都庁の地下で起動させたのだ。


張り巡らされた結界により、東京全域の「電気」と「流通」が完全にストップ。

スマートフォンはただの鉄の板と化し、信号は消え、街は一瞬で大パニックに陥る。さらに、結界の内部では人々の「生命力スタミナ」が急速に吸い上げられ、このままでは数時間で首都圏の全人間が衰弱死するという、最悪の盤面ステージが完成しつつあった。


「クソっ、現代兵器も魔法も、この科学と呪術の混ざった結界には通用しねえ……!」

ガイルが歯噛みし、ルナも魔力の供給を絶たれて顔をしかめる。千代もまた、裏社会のネットワークが遮断され、刀を握り締めながら冷や汗を流していた。


「……表の社会ビジネスも、裏の社会(暗殺)も、そして異世界の呪いも。すべてが混ざり合っているなら、僕たちのこれまでの経験すべてが『正解』のパーツになります」


クロノの瞳が、かつてないほど激しく、青い光を放つ。

『森羅万象・完全看破』。彼が見据えるのは、都庁を中心に東京全域に広がる「呪魔導回路サイバー・レイライン」のすべてだった。


全職業、完全同期

「千代さん! あなたの持つ忍の隠密ルートを使い、都庁の地下へ続く『最も警備が薄いダクト』へ僕たちを案内してください!」

「承知した。私の影を追え!」


千代の先導により、結界の網の目をすり抜けて一瞬で敵の本拠地へと潜入する一同。地下の巨大空間には、怪しく光る電子基板と、おぞましい呪いのエネルギーが融合した巨大な心臓部「魔導メインフレーム」が鎮座していた。


「ルナ! あなたの魔力制御で、僕の脳内にある『パッチプログラム(浄化の数式)』を、敵の電子回線に直接流し込んでください! タイピングは必要ありません、魔力で直接コードを書き換えます!」

「わかったわ! 私の全魔力、クロノの頭脳に同期リンクさせる……!」


ルナの魔力を得たクロノの演算速度は神の領域へと達し、敵の強固なセキュリティを秒単位でハッキングしていく。


「ガイルさん、ジードさん! 敵の防衛ドローンが来ます。物理無効のバリアを張っていますが、左側の排熱口だけは『ただの機械』です。そこを狙って!」

「おうよ! 隙だらけだぜぇ!」

「一撃で仕留めるさ!」


二人の完璧な連携により、迫り来る防衛機構が次々と粉砕されていく。


東京無双の結末

「ば、馬鹿な……! 現代の科学と、異界の呪術を融合させた我が絶対のシステムが、なぜこうも簡単に書き換えられていくのだ……!」

黒幕たちが絶望の叫びを上げる。


「あなたたちのシステムは複雑に見えて、ただの『継ぎはぎ』です。科学のルールと魔法のルールが衝突している場所が多すぎる。――そこが、僕にとっての最大の『バグ』です」


クロノが最後のキー(正解)を脳内で実行した瞬間、都庁地下の魔導メインフレームが静かにシャットダウンした。


直後、東京中の電気が一斉に復旧し、街に明かりが戻る。人々の身体を蝕んでいた倦怠感も嘘のように消え去り、大都会は一瞬にして元の活気を取り戻した。


「ふぅ……。日本のインフラを救うというのも、なかなかやり甲斐のある仕事でしたね」

差し込む朝日の光の中で、クロノは少し疲れた様子ながらも、いつものように涼やかに微笑んだ。


「まったく、あんたは東京の救世主にまでなっちゃうのね」

ルナが呆れつつも誇らしげに笑う。

千代は、その奇跡のような光景を目の当たりにし、確信を込めて呟いた。


「この人の行く手に、不可能な盤面など存在しないのだな……」


異世界の知識と現代の技術、そのすべてを看破し、東京を絶望から救ったクロノたち。彼らの「万能の旅」は、世界や次元の壁をも超えて、さらなる高みへと紡がれていく。

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