異界の地「ニッポン」へ
経済の安定、そして神の試練をも乗り越えたクロノたちの前に、突如として次元の裂け目が現れた。
「完全看破」の瞳を輝かせたクロノは、その裂け目の先にある、未知の魔力と高度な技術が融合した異世界――通称「日本」と呼ばれる地の存在を察知する。
「皆さん、次の『正解』は、どうやらあの光の向こう側にあるようです」
「へえ、見たこともねえ建造物が並んでる街だな。面白そうだ、行ってやろうじゃねえか!」
ガイルが大剣を背負い直し、ルナとジードも新たな未知への好奇心に胸を躍らせる。
王都の未来を信頼できる部下たちに託し、クロノたちは光の裂け目へと足を踏み入れた。
――視界が眩むほどの光が晴れた先。
そこは、高層ビルが立ち並び、無数の車が行き交う現代の日本の中心地だった。魔法も魔獣も存在しない、しかし彼らの世界よりも遥かに発達した「技術」と「独自の文化」が息づく新天地。
「な、なによこの動く鉄の箱は……!? 魔法も使われていないのに、どうしてあんな速度で動けるの!?」
ルナが驚愕の声を上げる中、クロノの瞳はすでに東京の街並み、そしてスマホを手に行き交う人々の流れを完全にキャッチしていた。
「面白いですね。魔法の代わりに『科学』と『電気』がすべての最適解を導き出している世界ですか。……よし、まずはこの国での僕たちの『職業』を決めましょう」
異世界からやってきた万能の少年と最強のエキスパートたち。
日本の常識をも一瞬で看破し、新たな伝説を刻むための「ニホン編」の幕が、今ここに上がる。




