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万能スキルで異世界無双  作者: Iori-y-


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19/42

次なる盤面への第一歩

経済戦争をも完全な知略で制し、王国の市場に活気を取り戻したクロノ。隣国の仕掛けた罠をすべて逆手に取り、むしろ王国の国庫をかつてないほど潤わせる結果となった。


「ふぅ……これでひとまずは安心ですね」

王宮の執務室で、クロノは膨大なデータが記載された書類を片付け、ふっと息を吐いた。


「本当に大したもんだ。剣を持たせりゃ神を斬り、ペンを持たせりゃ国を救う。おいクロノ、次は何を企んでるんだ?」

ガイルが上機嫌に大剣を磨きながら尋ねる。


「そうね、経済の仕組みまで看破しちゃうなんて、次は『大商人』にでも就職するつもり?」

ルナがからかうように笑うと、ジードも天井の梁から顔を覗かせた。

「いやいや、これだけ国を救い続けたら、次はいよいよ世界統一でも目指すんじゃないかい?」


仲間たちの言葉に、クロノは苦笑しながら窓の外を眺めた。そこには、天災からも、貧困からも救われ、笑顔で溢れる王都の街並みが広がっている。


「世界統一なんて大それたことは考えていませんよ。ただ――」

クロノは手元のギルドカードを見つめた。そこには、彼が歩んできた数々の職業の履歴が刻まれている。


「僕たちの『正解を探す旅』は、まだ始まったばかりですから。世界の果てには、まだ僕たちの知らない職業や、見たこともない技術が眠っているはずです。それをみんなで見に行きませんか?」


クロノの提案に、3人のエキスパートたちは顔を見合わせ、最高の笑顔を浮かべた。


「応ともよ! どこまでだって付き合ってやるぜ、リーダー!」


最強の看破スキルを持ちながら、決して一つの枠に収まることのない万能の少年。彼と、彼を信じる仲間たちの次なる冒険の幕が、今静かに上がろうとしていた。

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