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第4章-75話「棘と封鎖」

 雨が止んだ。


 三日前のことだった。朝目を覚ました時、天井の染みから雫が落ちていなかった。窓の外を見ると、灰色の空に薄い裂け目が入っていて、その隙間から白い光が細く差していた。砦の中庭では兵士たちが空を見上げ、誰かが「止んだな」と呟いた声が石壁に反響した。


 カイは壁の上に出た。


 湿った風が吹いている。雨季の残り香を含んだ重い風だ。足元の石壁がまだ黒く濡れていて、靴底が微かに滑る。壁の外に目を向けると、峡谷の方角に霧が溜まっていた。低い雲が山肌にへばりつき、その下を灰色の帯が這うように流れている。


 セレスが隣に来た。いつ登ってきたのか分からない。迷彩外套の裾が風に揺れている。


「封鎖線」


 カイは目を凝らした。峡谷の手前、かつて伏撃隊が通った荒れ地の稜線に、黒い点が並んでいる。前回見た時は数えるほどだった。今は稜線の半分を覆い、間隔が詰まっている。


「増えたな」


「倍。大隊規模」


 カイの腹の底が冷えた。封鎖線が二重になっている。帝国は砦の外周に遮断線を張り巡らせ、出入りを完全に押さえにかかった。三百名だった封鎖兵力が、一目で分かるほどに膨れ上がっている。


「何名だ」


「八百前後。哨兵の交代間隔から」


 八百。カイは唾を呑んだ。砦の兵力は千五百。封鎖を破って外に出ようとすれば、八百の兵と正面からぶつかることになる。伏撃どころの話ではなかった。


「補給路は」


「南の獣道。一本だけ残ってる。見逃してるのか、泳がせてるのか」


 セレスの声に推測が混じった。珍しいことだった。この女が断定を避ける時は、情報が足りていないということだ。


「……ありがとう」


 セレスは頷いて壁を降りた。外套の裾が階段の影に消えていく。


 カイは壁の上に残った。霧の向こうに並ぶ黒い点を見つめながら、拳を握った。手のひらに爪が食い込んでいる。


 封鎖された。


 伏撃で帝国の補給線を叩いた報復だ。ゲルトの言った通りだった。同じ手は通じない。帝国は荷馬車を焼かれた分だけ、砦を締め上げにきた。


* * *


 ゲルトに報告したのは、その日の昼過ぎだった。


 詰所の長机にセレスの情報を広げ、封鎖線の二重化、推定兵力八百名、南の獣道だけが残っている状況を説明した。ゲルトは椅子に座ったまま黙って聞いていた。ブレナンが壁に寄りかかり、腕を組んでいる。


「棘が太くなった、ということだ」


 ゲルトの声は低かった。机の上の配置図を指先でなぞりながら、続けた。


「伏撃は効いている。効いたからこそ、向こうも本気で蓋をしにきた。お前の仕事は成功だったということだ、カイ」


「成功した結果がこれですか」


 カイの声に苦さが滲んだ。ゲルトが一瞬だけ目を上げた。


「成功には代償がある。忘れるな」


 ブレナンが腕を解いた。


「それで、傭兵はいつ来るんだ。ハロッド殿の手配は」


「もう着く。遅くとも三日以内」


 ゲルトの答えに、カイの耳が反応した。傭兵。ハロッド連合長が手配していた追加の傭兵部隊。出発した時点で二千名と聞いていたが、雨季の道中で遅れが出ていた。


「三日……封鎖を抜けられるんですか」


「封鎖線は北と東を押さえている。傭兵は南西から来る。南の獣道が残っているなら、入れる」


 ゲルトの指が配置図の南西を示した。泳がせているのか、見逃しているのか。セレスと同じ疑問が頭をよぎったが、カイは口に出さなかった。使えるものは使う。今はそれでいい。


「来たら受け入れの段取りを立てておけ。ブレナン、兵舎の空きは」


「詰めれば千は入る。残りは中庭にテントだな」


「やってくれ」


 ブレナンが頷いて出て行った。


* * *


 二日後の夜明け前、南門の外で蹄の音がした。


 カイは壁の上で見張りについていた。闇の中に、地面を揺らすような低い振動が伝わってくる。馬蹄が土を叩く音。車輪が石を踏む軋み。それが一台や二台ではなかった。地面の振動が壁の石を通して足の裏に伝わり、やがて音になった。金属が擦れる音。鎧だ。革が軋む音。馬具だ。馬の鼻息。人の足音。それらが重なり、夜明け前の空気を埋め尽くしていく。


 松明の光が見えた。一つではない。十、二十、三十——数え切れない火の点が、南西の稜線を越えて砦に向かって流れてくる。蛇のように長い光の列が、荒れ地の闇を縫って延びている。


「……多いな」


 隣に立っていたマルクスが、息を呑んだ。


 多い。想像していたよりも、ずっと。


 南門が開いた。ゲルトが門の脇に立ち、松明を掲げている。


 最初に入ってきたのは斥候だった。軽装の三名が馬を降り、ゲルトに敬礼した。続いて騎馬の一隊。その後ろから、歩兵が門を潜り始めた。


 鎧の金属音が砦の石壁に反響した。鋼と鉄が擦れる硬い音。革鎧の者もいたが、半数以上が鉄の胸当てをつけている。足音が中庭の石畳を叩き、馬の蹄鉄が火花を散らした。


 匂いが来た。馬の汗。革の匂い。油の匂い。長い行軍で蒸れた人間の体臭が、それらの下に混じっている。砦の中庭が、見知らぬ人間の熱と匂いで満たされていく。


 カイは壁の上から中庭を見下ろした。松明の光に照らされた顔が、次々と門を潜ってくる。若い者もいれば、顎髭を蓄えた壮年の者もいる。目つきが違う。砦の正規兵や農村出身の志願兵とは違う、値踏みするような目つき。戦場を渡り歩いてきた者たちの目だ。


 一人の男が門の前で馬を降りた。禿頭に深い傷跡が走っている。革の胸当ての上から毛皮の外套を羽織り、腰に片手斧を提げていた。


「砦の指揮官は」


 声が太い。中庭の喧噪の中でも、通る声だった。


 ゲルトが歩み出た。


「副指揮官ゲルトだ。ハロッド殿からの指示は受けている」


「ランドルフ。傭兵団〈北鉄〉の頭だ。二千と少しを連れてきた。途中で百ほど脱落したが、残りは使える」


 ランドルフの目がゲルトを上から下まで測った。若い副指揮官を品定めしている目だ。ゲルトは動じなかった。


「兵舎と中庭にテントを用意している。まず休め。朝になったら配置を決める」


「了解だ」


 ランドルフが手を上げると、後続の部隊が中庭に散り始めた。


 カイは壁の上で、その光景を見ていた。千五百だった砦が、三千になる。数の力。単純に倍。封鎖線の八百を超える兵力が、この壁の内側にいる。


 安堵が込み上げてきた。同時に、喉の奥に何かが引っかかった。


 あの目つき。戦場慣れした傭兵の値踏みする視線。砦の正規兵とは動き方が違う。まとめられるのか。俺の伏撃隊に組み込んで、ヴォルフやマルクスと同じ呼吸で動かせるのか。


 カイは拳を開いた。指の関節が軋んでいる。知らないうちに握り締めていた。


* * *


 翌朝から、砦の空気が変わった。


 中庭に傭兵のテントが並び、兵舎の廊下に見慣れない顔が行き交っている。食堂の長机が足りず、傭兵たちは中庭の地面に座って飯を食った。正規兵との間に、目に見えない線が引かれていた。挨拶を交わす者もいたが、大半は互いを遠巻きに眺めている。


 カイはゲルトの指示で、傭兵から伏撃隊に加える八名を選抜する任を受けた。


 訓練場に傭兵の志願者を集めた。二十名ほどが来た。カイは一人ずつ見た。体格、装備、足運び。伏撃に必要なのは力ではない。静かに動けること。命令に従えること。退却の合図で迷わず走れること。


「伏撃は音を消す仕事だ。崖の上に伏せて、合図があるまで動かない。合図が出たら仕掛ける。もう一つ合図が出たら退く。それだけだ」


 傭兵たちの中から、笑い声が上がった。


「それだけ? ただ伏せて、ただ仕掛けて、ただ退くだけか。楽な仕事じゃねえか」


 声の主は赤毛の男だった。体格がいい。腕に古い刀傷の痕がある。戦い慣れた男だ。


「楽だと思うなら来てくれ。ただし、合図の前に動いたら全員が死ぬ。それだけも守れない奴はいらない」


 カイの声が硬くなった。赤毛の男が目を細めた。値踏みする目。ランドルフと同じ目だ。


「坊主、お前が指揮を取るのか」


「そうだ」


「いくつだ」


「二十二」


 赤毛の男が眉を上げた。周りの傭兵が顔を見合わせている。二十二の若造に率いられるのか、という顔だ。


「構わねえよ。年齢じゃなくて腕で見る。実績は」


「荷馬車を四両焼いて、一両を泥に嵌めた。こっちの損害はゼロ」


 赤毛の男の目が変わった。笑いが消え、職業的な注意が浮かんだ。


「それは——本当か」


「嘘をつく理由がない」


 沈黙が落ちた。赤毛の男が腕を組んだ。


「乗った。俺はゴードンだ。弓は人並みだが、足は速い」


 カイは頷いた。「名前と得意を言ってくれ。一人ずつ」


 八名を選んだ。ゴードンを含む六名が歩兵、二名が弓兵。選ばなかった者たちは不満そうだったが、カイは気にしなかった。


* * *


 混成訓練が始まった。


 既存の伏撃隊十二名と、新たに加わった傭兵八名。合わせて二十名。訓練場の隅に石を積み、崖に見立てた障害物を並べ、伏撃の動きを繰り返した。


 壁にぶつかったのは、初日だった。


「止まれ」


 カイの合図に、既存の十二名は即座に動きを止めた。身体を低くし、呼吸を殺す。三日間の峡谷偵察で身につけた動き。


 傭兵の八名は止まらなかった。


 三名が一拍遅れて停止し、二名がさらに遅れ、ゴードンを含む三名は完全に止まっていたが、足元の石を蹴って音を立てた。


「死んだ」


 カイが言った。


「今の音で、崖の下に帝国の斥候がいたら気づかれる。気づかれたら、二十人全員が帝国の弓に撃たれる。最初からやり直す」


 ゴードンが舌打ちした。苛立ちが見えた。実戦経験はある。腕もある。ただ、伏撃の「音を消す」動きに慣れていない。正面戦闘の癖が身体に染みついている。


 二回目。三回目。四回目。


 午前中いっぱいを費やして、傭兵たちの足音は半分に減った。完全に消えたわけではない。ヴォルフの無音の歩行には程遠い。それでも、岩の上で足を止める速度は上がった。


 昼の休憩で、ゴードンがカイの隣に腰を下ろした。水筒の水を一口飲み、腕の汗を拭った。


「なるほどな。楽じゃない」


「言った通りだ」


「ああ、悪かった。で、あの女は何だ。銀髪の」


「セレス。情報を集めてくれる」


「偵察か」


「もっと細かい。帝国の通信を傍受して、車列の日程を掴む」


 ゴードンが目を丸くした。


「通信を……それはすげえな。帝国の言葉が分かるのか」


「セレスにしか分からない」


「信用できるのか、あの女」


「できる」


 カイの声に迷いはなかった。ゴードンが肩をすくめた。


「分かった。信じるよ、坊主」


 午後、訓練を再開した。退却の動きを重点的に練った。合図から全員が視界から消えるまでの時間を測り、既存隊員が十五秒でできる動きを傭兵に叩き込んだ。


 日が傾く頃には、二十秒まで縮まった。十五秒には届かない。


 足りない。まだ足りない。


* * *


 三日目の夕刻、セレスが詰所に来た。


 カイは手帳に訓練記録を書き込んでいた。退却速度の改善度。傭兵個々の特性。ゴードンは足が速いが判断が遅い。弓兵のハンナは正確だが、石の上での足場が不安定。一人ずつ、弱点と強みを記録していた。


「カイ」


 セレスの声で顔を上げた。入り口に立っている。外套を着ていない。白い軍服の袖を肘まで捲り上げていて、手首に紙片を巻きつけている。


「通信。動いた」


 カイは手帳を閉じた。


「帝国の通信量が跳ね上がった。三日前から。封鎖線の増強だけじゃない。後方の指揮系統との往復が急増してる」


「何を意味する」


「攻勢の準備」


 カイの指が止まった。


「雨季が明けたら動く。天候が安定すれば、峡谷の通行が楽になる。補給線が太くなる。兵も動かしやすくなる」


 セレスの言葉は短かったが、一つ一つが重かった。指先で紙片を開き、記号の列をカイに見せた。帝国語の暗号配列が、三段に並んでいる。


「ここ。上が五日前。中が昨日。下が今朝。通信量が三倍。しかも暗号の構造が変わってる。本格的な作戦通信に切り替えた」


「いつだ。攻勢はいつ来る」


「雨季の完全な終了は第七月下旬。ただ、天候の回復が早ければ前倒しになる」


 セレスが目を上げた。カイを見ていた。


「第八月が最大の警戒月。帝国は天候回復で攻勢準備を再加速している」


 カイは息を吐いた。椅子の背もたれに身を預け、天井を見上げた。詰所の天井に染みが広がっている。雨季の名残だ。


「時間がない」


「ない」


 セレスの声は平坦だった。事実を述べているだけだ。それでも、その一語がカイの胸に刺さった。


「ありがとう、セレス」


 セレスは頷いて出て行った。足音がほとんどしない。扉が閉まる音だけが残った。


* * *


 その夜、カイはゲルトの部屋を訪ねた。


 ゲルトは机に向かって配置図を広げていた。傭兵の受け入れから三日。壁の修繕、食糧の配分、哨兵の交代表、傭兵と正規兵の摩擦。やることは山のようにあった。ゲルトの目の下に隈が濃くなっている。


「セレスから報告がありました」


 カイは攻勢準備の情報を伝えた。通信量の急増。暗号構造の変化。第八月が最大の警戒月。


 ゲルトは聞き終えて、しばらく黙っていた。配置図の上で指を組んでいる。


「分かっていた」


「……分かっていた、ですか」


「ハロッド殿から伝令が来ていた。帝国の主力が再編成を終え、夏季攻勢の準備に入ったと。傭兵を急いで送ったのも、それが理由だ」


 カイは拳を膝の上で握った。


「ゲルト殿。俺はまだ、伏撃隊を仕上げられていません。傭兵との混成訓練は始まったばかりで、退却の動きすら——」


「時間をやる。あと十日。十日で仕上げろ」


「十日……」


「十日だ。それ以上は保証できない」


 ゲルトの目がカイを見ていた。厳しい目だが、突き放す目ではなかった。


「お前一人でやるな。ヴォルフに地形を教えさせろ。セレスに帝国の動きを追わせろ。ゴードンとかいう傭兵の頭を使え。一人で全部やろうとするな」


 カイの胸の中で、壁の上で聞いた言葉が蘇った。使えるものは全部使え。指揮官は考える奴を集めて、知恵を束ねろ。


「了解です」


 立ち上がって敬礼し、部屋を出ようとした時だった。


「カイ」


 振り返ると、ゲルトが椅子に座ったまま配置図を見ていた。カイの方を見ていなかった。


「バルカス隊長がいなくても、この砦は守れる。守らなければならない。お前も、俺も」


 カイの足が止まった。


 バルカスの名前が出ると、いつも胸の奥が熱くなる。今日もそうだった。けれど、ゲルトの声にあったのは熱ではなかった。静かな、重い覚悟だった。


「はい」


 カイは廊下に出た。


 夜の砦は、三日前とは別の場所のようだった。中庭に傭兵のテントが並び、焚き火が三つ、四つと燃えている。低い話し声と笑い声が混じり合い、鎧を手入れする金属音が断続的に響いている。千五百だった砦が三千になった音だ。


 壁の上に出た。


 夜風が顔を撫でた。雨季の湿った風ではなかった。乾き始めた風だ。季節が変わりつつある。


 西の空を見た。雲が切れて、星が幾つか覗いている。バルカスが教えてくれた星座を探したが、雲の切れ間が狭すぎて見えなかった。


 足音がした。


 振り返らなくても分かった。足音がほとんどしないから、セレスだ。


 杯を一つ、差し出された。湯気が立っている。ハーブティーだ。受け取ると、掌に温かさが沁みた。口をつける。苦い。セレスの淹れ方だ。


「明日も訓練か」


 セレスの声。問いかけではなく確認だった。


「ああ。あと十日。ゲルト殿が時間をくれた」


 セレスは何も言わなかった。自分の杯に口をつけ、壁の外の闇を見ている。


 しばらく、二人とも黙っていた。中庭から焚き火の煙が昇り、壁の上を漂って消えていく。薪が爆ぜる音。傭兵の誰かが歌っている。聞いたことのない節回しの、低い歌だった。


 カイは杯を両手で包んだ。


 三千の兵がいる。封鎖は八百。帝国の攻勢が来るのは第八月。十日で伏撃隊を仕上げる。やるべきことは見えている。


 バルカス隊長がいなくても。


 カイはその言葉を、声に出さずに噛み締めた。ゲルトの言葉ではなく、自分の言葉にしなければならない。借り物の覚悟では、二十人の命を預かれない。


 杯のハーブティーが喉を通った。苦い。セレスの苦い茶は、いつも同じ味がする。そのことが不思議と落ち着いた。


「セレス」


「何」


「俺たちがこの砦を守る。バルカス隊長がいなくても」


 声は低かった。壁の上を吹く風に紛れそうなほど。叫びではなかった。宣言というには静かすぎた。ただ、自分の口から出た言葉の重さを、カイは確かに感じていた。


 セレスは何も答えなかった。杯を傾け、最後の一口を飲み干した。


 それだけだった。それだけで十分だった。


 カイは西の空を見上げた。雲の切れ間が広がり始めていて、星が一つ、二つと現れた。バルカスが教えてくれた北の星座が、薄い雲の向こうに浮かんでいる。まだ半分しか見えない。雲が流れれば、全部見えるだろう。


「隊長たちは西に向かったはずだ……」


 呟きは風に乗って消えた。セレスは隣にいた。聞こえたかどうかは分からない。


 壁の下で、傭兵の歌が続いていた。低く、静かに。知らない歌だが、どこか懐かしい節回しだった。焚き火の煙が夜空に昇り、星の間を漂って溶けていく。


 季節が変わろうとしていた。雨の砦は、乾いた風の砦に変わりつつある。三千の兵を抱えた壁の中で、カイは西を見ていた。


 パート1、了。

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