6-16 バジス湖3
夕ごはんの後、猫の執事さんがみんなを集めました。
「ニャー(ホバーの魔法のコツをお教えします)」
んん? あのすべる魔法でしょうか。 魔法の使えない私には関係ないのでは?
後ろで赤ちゃんとアルパカさんと妖精さんとカボチャくんが寝ているので、私も一緒に寝ていいですか。
「ニャー(問題もあります。 音が大きいことと、静電気の処理です。 それは・・・)」
怖いお姉さん二人がメモをとっています。 もしかして私もするべきなのでしょうか?
黒服の女の子はしかめっ面をしています。 これはきっと爆発寸前なのです。
「ニャー(規模を大きくすることで、この馬車もホバーすることは可能です。 また、これを使っても、馬車を飛ばすことができますね)」
んんん? なんですとー??
これを使っても 馬車を飛ばすことが できますね
もしかして! 馬車が飛んでいたのは! 魔法だったのです??
そ、空飛ぶ馬車じゃなかったのです??
危なかったのです! 空を飛ばない馬車で、食べられるところだったのです!
って、そうじゃなくて。 魔法すごいです! 魔法知りたいです!
「わん(はい! ねこせんせい!)」
「ニャー(はい、ベルさん)」
「わん(わたしに まほうを おしえてください!)」
「ニャー(はい、いいですよ)」
やったのです! これでまほうをマスターするのです! そうしたら毎日飛べるのです!
今日から魔法のお勉強なのです♪ うきうき
「ニャー(魔法には、人それぞれ向き不向きがあります。 ベルさんの魔法を調べてみましょう)」
猫先生の目の色が変わって、ちょっと光っているのです。 きっと魔法を使っているのです。
「ニャー(”扉魔法”・・・初めて聞く魔法です。 ???)」
私にも魔法が使えるようです。 扉魔法というそうです。 空を飛べたらいいなあ。
「ニャー(ためしに使ってみましょうか。 ええと、何かを思い浮かべながら、”扉オープン”と言ってみてください)」
はい。 ええと、空を飛ぶのです、空を飛ぶのです、空を飛ぶのです。
「わん(”とびらオープン”!)」
すると私のおなかに両開きの窓が現れ、それが開いて、
ハト が出て飛んで行きました。




