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6-15  バジス湖2


陸路では王都までいくつもの村を経由しますが、もしもバジス湖が通れたら王都まで直通なのです。


おまけに王城が湖に面しているので、即お城なのです。


距離はありますが。


船馬車は、窓から魚釣りをしながら のんびり進んでいます。


シーマンやシーマンの従魔が周囲を警戒してくれるので、魔物に襲われる心配はないそうです。


なぜあの凶暴な種族の、湖の暗殺者アサシンとも呼ばれているシーマンが、怖いお姉さんの言うことを聞くのです?


って、これは考えちゃだめなのです。


今はバジス湖名物の レインボートラウト を釣ることだけを考えるのです。




「おっ、なんだか うきが ぴくぴくしているのじゃ。」


「ニャー(お嬢様、つり竿を引き上げてください)」


「おおっ、おさかなが つれたのじゃー!」


むむっ、おかしいのです。  ほかのひとはどんどん釣れるのです。


妖精さんや、カボチャくんまで釣れたのです。


しかもここは獣人の国、いわばホーム。


ホームの試合で負けるわけには、ヤジでメンタルをポッキリ折られるわけにはいかないのです。


ピクピク  おっ!


きたかチョーさんまってたホイなのです。  これぞ輝かしい第一匹目なのです!


ぐぎぎぎぎ?  え?  動かないのです?  なにこれ?


あ?  シーマンさん?  え?  従魔が針にひっかかってすみません?


・・・・


釣りはやめるのです。  そういえばお魚はそれほど好きじゃなかったのです。


猫の執事さん、バーベキューで私の分のお魚をくれなくていいのです。


そのぶんお肉をください、なのです。




新しい遊びなのですか?


水上スケート?


水の上を歩くのも無理なのに滑るなんて・・・えええっ?  できているのです?


どうやるのです?  足の下に?  風魔法で空気のかたまりを置くホバーのイメージ?


そんなのできないのです。  え?  猫の執事さんがやってくれる?


じゃ、じゃあ、ためしに。


どきどき。  わくわく。


お、おうー!  水の上に立っているのですー!


そうしたら歩くように、勢いをつけて。  滑っているのですー!


アハハハ、アメンボみたいなのですー!  楽しいのですー!


競争なのですー。  スピンなのですー。  ドリフトなのですー。


妖精さん、カボチャくん、3人で黒い三連星ごっこするのですー。


あっ、シーマン、そこに顔を出しちゃダメなのです!  危ないのです!  早くどくのです!


あああーっ!  ドカン!  ドボン!  ブクブクブク


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