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稲り実る〜異世界でも米作りはそれなりに大変〜  作者: さば味リン


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35/43

第35回「稲架掛け」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

稲刈りを終えた田んぼ――。

刈り取った稲は、まだそのままでは終わりではない。


「じゃあ、次はこれ!」

美穂は刈り取った稲の束を持ち上げる。


「これ、どうするんですか?」

街の人が尋ねる。


「乾かすんだよ!」

「乾かす?」

「うん。こうやってね」

美穂は、田んぼの脇に作っておいた稲架へ向かう。


束ねた稲を持ち上げ――。

稲架に、ひょいっと掛ける。


「これが稲架掛け!」

「ハサカケ……」


「刈ったばかりの稲は、まだ水分が多いからね。こうやってしっかり乾かすの」


美穂は次の束を持つ。

そして、また稲架に掛ける。

「こうやって、どんどん並べていくよ!」


街の人が稲束を持ち上げる。

「私もやります! こうですか?」

「そうそう!」


別の人も稲束を抱える。

「こっちにも掛けますね!」

「お願い!」


気づけば、稲刈りを手伝ってくれた街の人たちが、再び稲架掛けを手伝ってくれていた。


フロリィも稲束を抱えて歩いている。

「結構ありますね」

「うん。でも、みんながいるから早いよ!」


一本。

また一本。

稲架に黄金色の稲束が掛けられていく。


やがて――。

田んぼの脇には、稲架に掛けられた稲がずらりと並んだ。


「……綺麗ですね」

フロリィが呟く。


風が吹く。

乾燥を待つ稲束が、静かに揺れる。

美穂はその光景を眺めながら、満足そうに笑った。


「これで、しっかり乾かそう!」


収穫した稲は、次の工程へ進んでいく。

美穂たちの初めての稲作は、まだ終わらない。

読んでくれてありがとうございます!

毎日【18時20分】に投稿してます。

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