第9話 いざデシリア村へ
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます!!
私とリベルは村を目指す。
しばらくすると建物が次々と見えてきた。
『あれがデシリア村だ、いいか、あまりキョロキョロすんなよ。下手に目立ってバレるかもしれねぇ』
リベルはそう注意した。
これほど念を押して言うのだから罪人はそれほど受け入れられないのだろう。
私たちは村へと足を踏み入れた。
『よぉそこのあんちゃん!今日肉が入ったんで選び放題だぜ!!早朝に起きたやつの特権だな!』
『開店準備進めるぞー、あ、おいそれはそっちじゃなくて……!!』
村に入った途端、村人の声が響き
リベル以外の人間が目に入った。
早朝ということもあり数十人しかいない。
『ん?おぉリベル!ロウワーさんにまた素材集め頼まれたのか?』
『あーそうだよそうだ。あの野郎俺の身体が強いからって時間関係なく頼みやがる』
リベルは街の人たちと知り合いらしい。
というか…ロウワー…?ロウワーさんとは誰だろう?
そんなふうに疑問でいると…
『ん?そこのお嬢さんは?妹か何かか?』
(あっ……)
(げっ"……)
2人は心の中で焦る。
ここで罪人、異質な存在だと気付かれるのはまずい。
(どうしよう…?なんて答えれば……変に答えたら怪しまれるかも……)
『あー親戚の子でよ、遊びにくるってなって……えーっと…腹痛いらしくてよ!ロウワーのところに連れてって治してもらおうとしてたんだよ、だから時間との勝負中でな……』
リベルはその場で嘘を考え村人へ伝える。
(親戚…って、通じるかな……?)
私は心配になっていたが村人は怪しむどころか…
『あー悪ぃな!悪ぃな!!嬢ちゃんもごめんよ!さ、さっさと行ってきな!腹冷やすんじゃねぇぞ!』
村人は明るく接してくれた。
怪しむどころか心配もしてくれた、本当にこんな明るく優しい人でも私たちが罪人だと知れば……
人が変わってしまうのだろうか…?
『お気遣い感謝するよ』
リベルと私は怪しまれることなくその場を通り過ぎた。
『…なんとかなったな。俺は村人と長年接してるから罪人とは疑われてはないが……お前の場合はわからないな。とりあえず診察所を目指すぞ。そこにロウワーっていう野郎がいる。ソイツは俺が罪人だってことも知ってる。お前も受け入れてくれるはずだ。』
私たちは診察所に向かってるのかと思った瞬間、一つ気づく。
ロウワーっていう人はリベル…罪人を受け入れている?先程は住民は受け入れないって言ってたのに…
そんな人もいるんだ私は驚く。
『よし、着いたぞ、ここが俺の……まぁ家みたいなもんでもある。』
そこには小さすぎず多すぎずな建物があった。
看板が近くにあり名前が書かれていた。
『デシリア診察所…?』
『あぁ。おい、帰ったぞ。』
リベルが扉を開け、中に入る。
私もリベルに続き中に入ると、受付と書かれた部屋に出た。椅子や本棚などが設置されていた。
『いないのかな?』
『ここは受付だ、本人の部屋は……こっちだ。』
リベルが別の扉を開けると次の瞬間、芳香な香りがただよってきた。
だが少し匂いが強いような感じもした…
『相変わらず匂いがすごい部屋にいんなぁ……』
リベルの後に続き入ると、そこは机があり、上には資料のようなものが置かれている。
壁にはびっしりまた資料のようなものが貼られていて、本棚には難しい本が並べられていた。
そしてベッドがありその上に1人の女性が横たわっていた。
『……この人は?』
『これがロウワーだ。ったく、人が朝早くから素材集め行ってる間…ずっと寝やがって……』
この人がロウワーという人らしい。
この人がリベルのもう1人の仲間…
『起こすの?』
『いや……起こすと機嫌悪いからな…朝の10:00から診察所は開く、8:00くらいには起きるだろうよ』
『…聞こえてんぞ』
すると1人の低い声が聞こえた。
リベルの声でもない、女性のような……
もしやと思いベッドの方をみると女性がむくりと起き上がっていた。
『起きたかロウワー。』
『ったくよぉ…君たちが私のことを眠れる村の美女とか言うから起きちゃったじゃないか…』
『んなもん言ってねえよ。』
(……この人たち…大丈夫…かな?)
この会話で少し心配になった。
いい人…?なんだろうけど……なんか1人で放置したら大丈夫じゃないタイプな人な気がする…
『り、リベル…』
『ん……あれそこの女の子は?……まさかリベル…あんたに女が…?お前何したんだ!とうとう女の子に手を出したのか!!こんな若い子に手を出すなんて!
お前ロリコンだったんだな!!』
『ちげぇよ!!コイツは行き先の遺跡で偶然見つけたんだよ!!』
『あぁかわいそうに……リベルなんていう男に女なんて出来るわけがない…きっと脅されて無理やりそうされてるんだね…お姉さんがいるからもう大丈夫…』
なんか私は謎の心配をされた。
正直この2人が心配…あと色んな意味で怖くなった。




