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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: もり


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若返りたぬき 妄想中

今日も有難うございます。若返るたぬき

5年後のお小遣いアップ権——。


本当にそこまで覚えているかは不明だが、一応みゆきとの勝負に勝った俺。


少しだけ優越感に浸っていた。


……まあ、その5年後まで俺がストレスで生きてる保証はないが。


そんなある日。


俺は、たぬきが三月と話しているのを少し聞いてしまった。


「今の若いやつはどうしてるんだ?」


すると三月。


「AIだよ〜」


「チャッピーがなんとかしてくれるし〜」


……絶対適当に教えてる。


そして——一週間後。


たぬきが変身していた。


まず、髪。


パツキン!


しかも残り少ない髪を無理やり金髪にしているため——


ほぼスキンヘッド。


眩しい。


さらに——ピアス。


完全に色気づいている。


……キモい。


携帯も変わっていた。


りんごのスマホ。


だが、老眼でほぼ見えていない。


顔をしかめながら、指一本で画面を突いている。


そして最近の口癖。


「チャッピーに聞いてみるか!」


……絶対わかってない。


完全に三月に遊ばれている。


そして極め付けがAI。


ある日、たぬきがニヤニヤしながら俺に言ってきた。


「おい、お前に俺のAI見せてやる」


……嫌な予感しかしない。


見せられた。


そこには——


女性とおしゃべりできるAIアプリ。


しかも名前が、


“AIちゃん”


「あいちゃんがな〜、毎日話聞いてくれるんや」


……終わってる。


完全に三月の罠にハマっていた。


しかも最近の服装。


半ズボン。


タンクトップ。


サンダル。


どこに向かっているのか分からない。


もう建設会社の会長ではない。


夏休みの小学生だ。


俺はため息をついた。


……だが心の中では、少し——


いや、大爆笑していた。

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