経費削減
婿養子反撃会社!
読んで頂きありがとうございます。
株主総会で、少しだけだが反撃できた俺。
俺は思った。
……これ、ちゃんと改善したら会社良くなるんじゃね?
そこで俺は、改善策をまとめてたぬきと話し合うことにした。
まずは——みゆきの探偵費。
「不倫がバレた最初の部分は俺が払います」
「でも、その後の監視まで会社の金使うのおかしくないですか?」
「みゆきさんにお金ないなら、一族で貸してあげてください」
するとたぬきが、腕を組みながら言った。
「貸すなら……まあ仕方ないか」
……通った。
初めて話が通った。
少しだけ嬉しかった。
次。
株。
「人の名義で金借りて株やるって普通におかしくないですか?」
「知り合いに弁護士いますんで相談させてもらいます」
……まあ、弁護士なんていない。
完全にハッタリだ。
だが、効いた。
たぬきも慌てて「俺にも弁護士いる!」とか言い出し、本当に相談したらしい。
結果——逆に怒られたみたいだった。
ざまーみろ。
次は飲み会。
たぬき参加の飲み会は地獄だ。
二時間のうち、一時間五十九分は自分語り。
残り一分はトイレ。
相手の社長も途中から目が死んでいる。
そこで俺は提案した。
「今後、会長として顔だけ出してください」
「その後は私が対応します」
「その方が相手も気持ちよくなって仕事に繋がります」
これは珍しく、みゆきも頷いていた。
そして——最大の問題。
たぬきコレクション。
そう、ゴミだ。
色んな家から“まだ使える”と言って持って帰ってくる。
壊れた棚。
古い扇風機。
脚のない椅子。
今では事務所の倉庫だけでは収まらず、俺の部屋にまで侵食している。
俺は強めに言った。
「もう拾ってこないでください!」
「このゴミのせいで材料置けないんです!」
「これ片付ければ車も停めれて駐車場代浮きます!」
ここは税理士も深く頷いていた。
俺は、ここまでの改善案を全部まとめて——
たぬき、女狐、みゆきに提示した。
そして最後に、俺は言った。
「あと、お小遣い5万にしてください」
これは………即、拒否。
早かった。
だが——
少しずつ。
本当に少しずつだが。
俺は、この会社で存在感を出し始めていた。
小金持ちをやっつける!
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