反撃
これから婿養子の反撃開始かも
決算は赤字だった。
俺は、あんなに頑張ったのに。
その原因は——どう考えても、奴らの無駄遣いだ。
俺は思った。
……これ、言わないと終わる。
株は持っていない。
だが——関係ない。
俺は、株主総会を開くことにした。
参加者。
たぬき。
女狐。
みゆき。
俺。
税理士。
そして——猫。
4人と奴隷と1匹。
規模が小さい。
まずは、みゆきからだ。
「なんですか、この探偵の経費は」
みゆきは即答した。
「あんたが不倫したからやん」
……なんも言えねー。
正論である。
だが、それでも言う。
「もういい加減、無駄遣いやめてくれ」
「この金、俺にくれればあと3倍働く」
みゆき。
「なら不倫しないで」
……会話終了。
次、たぬき。
「勝手に俺名義で借入して株買うのやめてください」
たぬきは黙っている。
俺は続けた。
「証券会社のおねーちゃん呼ぶくらいなら——」
「高級ソープでよくないですか?」
……やってしまった。
女狐が、ゆっくり顔を上げる。
「はあ?」
タイミングが、最悪だった。
俺は一旦、逃げることにした。
こういう時は——猫だ。
「お前はいいよなぁ」
「毎日食って寝て」
「ぶくぶく太って」
猫は、無視した。
だが、不思議と落ち着く。
そして俺は、もう一度口を開いた。
少しだけ、強めに。
「このままじゃダメです」
空気が変わった。
そして——
税理士が、静かに言った。
「……私も、同じ意見です」
その一言で、場の空気が凍った。
初めてだった。
俺の味方が、現れた気がした。
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