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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


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逃走中

今日も読んで頂きありがとうございます。

俺は——瑞江の元に転がり込んだ。


部屋は綺麗に片付いていて、

空気が違った。


静かで、落ち着く。


……こんな場所、久しぶりだ。


料理も手作りで、うまい。


みゆきとは、真逆だった。


穏やかで、優しい。


それだけで、少し救われた気がした。


だが——


瑞江は言った。


「……あんた、一応さ」


「社長なんだから、会社戻らないとダメでしょ」


……一応ってなんだ。


なんとなく社長。


席もないし、給料三万だぞ。


そう思ったが、言い返せなかった。


それから一週間。


俺は少しずつ、普通の生活を思い出していた。


朝起きて、飯を食って、

誰にも怒鳴られない。


それだけで、幸せだった。


そんなある日。


玄関のチャイムが鳴った。


ピンポーン。


嫌な予感がした。


ドアを開けると——


黒いスーツにサングラスの男。


……来た。


みゆきの手下だ。


見つかった。


どこかで聞いたことあるな、この感じ。


……逃走中かよ。


そうみゆきは俺に探偵をつけているんだった。


俺は反射的に走った。


階段を駆け下りる。


曲がる。


また走る。


だが——


後ろから足音が消えない。


振り返る。


奴は、息ひとつ乱れていない。


……化け物か。


俺は全力で走る。


だが、体がついてこない。


膝が痛い。


腰も痛い。


そりゃそうだ、満身創痍だ。


そして——


あっさり捕まった。


肩を掴まれる。


逃げられない。


「探しましたよ」


低い声だった。


俺は、思った。


……終わった。

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