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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


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新しい生活

逃げ出す婿養子!

俺は——逃げた。


とりあえず、実家に向かった。


……徒歩三分。


近い。

近すぎる。


ここにいたら秒で見つかる。


いや、もう見つかってる気すらする。


玄関開けたら、みゆきが立っててもおかしくない。


……怖い。


俺は考えた。


みゆきが辿り着けない場所。


富士の樹海。

いや無理だ、まず俺が迷う。


知床半島。

遠いし寒い。


海外。

パスポートない。


宇宙。

……酸素どうすんだ。


俺はため息をついた。


現実的にいける場所。


その時、頭に浮かんだのは——


あの女だった。


不倫していた、あの女。


正直、都合がいいと思った。


あいつなら、少しくらい助けてくれるかもしれない。


俺はスマホを取り出した。


連絡先を探す。


……あった。


少し迷った。


でも、もうプライドとか言ってる場合じゃない。


俺は電話をかけた。


コール音。


一回。


二回。


三回。


「もしもし?」


出た。


俺はすぐに言った。


「……ちょっと今やばくてさ、少しだけ頼れない?」


一瞬の沈黙。


そして——


「無理」


即答だった。


「もう関わりたくないから」


……プツッ。


電話は切れた。


しばらく、何も考えられなかった。


都合よく考えてたのは、俺だけだった。


そりゃそうだ。


俺は既婚者で、

あいつはただの遊びだった。


助けてくれる理由なんて、どこにもない。


……情けない。


俺は、誰にも頼れない。


そう思った。


でも——


その時、もう一人の顔が浮かんだ。


北海道。


瑞江。


昔、一緒に住んでいた女。


あの頃の俺は——

まだちゃんと生きてた。


今ならわかる。


あいつは、いい女だった。


俺はスマホを握り直した。


次にかける相手は——


瑞江だ。

今日も読んで頂きありがとうございます。

評価、ブクマよろしくお願い致します。

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