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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


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買わないのかーい

重要人物登場

思わず、心の中で叫んでいた。


一台決まった。


そう思っていたのに、

あいつはあっさりと言った。


「ごめん、もう他のお店で買っちゃった」


……は?


頭が追いつかない。


あれだけ時間を使って、

あれだけ距離を詰めて、


結果がこれか。


「まあまあ」


そのときだった。


低い声が、後ろから割って入る。


振り返ると、そこに立っていたのは——


一目で“普通じゃない”とわかる男だった。


丸々とした体。

どこか、たぬきみたいな顔。


だが、その全身から漂うのは——圧。


腕には、明らかに高そうな金の時計。


スーツはアルマーニ。


そして——


なぜか、スーツの下にはワニマークのシャツ。


センスは意味不明だが、

“金を持っている側の人間”なのは一瞬でわかった。


「君が、あの車をすすめてくれた子か」


男はそう言って、俺を見下ろす。


「ああ、娘がお世話になったね」


軽く笑いながらも、

その目はまったく笑っていない。


「だが——」


男は一歩、近づいた。


「君からは買わない」


その一言で、空気が変わる。


理由なんて、聞かなくてもわかる。


この男は、すべてを見透かしている。


俺がどんなやり方でここまで来たのかも、

何を考えていたのかも。


そして——


あいつは、その横で、ただ静かに笑っていた。

また読みにきてください


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