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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


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不動産詐欺

今日も読んで頂きありがとうございます。

奴隷と化した俺の生活は地獄だった。

朝5時に起きて飯を作り、19時まで仕事。そこから深夜2時まで家事。


普通なら痩せそうなもんだが、ストレスでなぜか太っていく。

どうやらタヌキ一家にとって、少し丸い奴隷の方がよく働くと思っているらしい。


そんなある日、一本の電話がタヌキに入った。


「お持ちのマンション、売りませんか?」


タヌキは各地にマンションの一室を持つ、せこい小金持ち。

金の話になると目が円マークになる男だ。もちろん即反応した。


数分後、また別の電話。


「そのマンション全体で漏水が起きましてね。資産価値がかなり下がってます」


さらに追撃の一本。


「今ならあなたの部屋、1500万くらいですねぇ…」


タヌキ、顔面蒼白。

家の中をうろつきながら、


「どーしよー!どーしよー!」


と大騒ぎ。


そこへ最後の一本。


「今ならうちが2000万で買い取ります」


タヌキ、即答。


「すぐ来てくれ!!!」


俺は思った。

こいつ、カモネギどころか鍋まで持参してる。


嫌な予感しかしない俺は、管理会社へ確認の電話を入れた。


「漏水したって連絡しました?」


返事は一言。


「してません。」


やっぱり詐欺だった。


ところがタヌキは、営業マンを家に上げ、契約書にサイン寸前までいっていた。

俺は慌てて止めた。


「今日契約かんがえて。」


そして真実を伝えた。


ちなみにその部屋、駅近で本来5000万クラス。

それを2000万で売らされるところだった。


事情を知ったタヌキは営業マンを追い返そうとする。

しかし営業マン、ほぼあっち系の迫力ある男。


急に恫喝モード突入。


さっきまで偉そうだったタヌキは一瞬で縮み上がり、

いつもデカいアレも、どこへ消えたかわからなくなっていた。


仕方なく警察を呼ぶ。


だが営業マンは、


「売るって言ったよな?サインするまで帰らねぇ」


と居座る。

警察も民事ギリギリで強く出られず、現場は5時間の膠着状態。


ついに警察が、


「これ以上帰らないなら応援呼んで事件にする」


と言った瞬間、営業マンは去っていった。


……だが終わりではない。


その後2週間、見知らぬ連中が家の周りをウロウロ。


そしてタヌキは――


一か月引きこもった。


いつも弱い者には強い男が、

本物の圧には、秒速で冬眠したのである。

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