表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/45

再開

初投稿です。皆様に読んでもらえるよう頑張ります。

大学を卒業して、俺は地元の車のディーラーに就職した。


営業として働き始めて、毎日がそれなりに忙しく、

気づけば——あの女のことを思い出すことも、ほとんどなくなっていた。


あの夜を境に、何も言わずに姿を消した女。


連絡もつかない。

バイト先にも来なくなった。


まるで——最初から存在しなかったみたいに。


……あれから、数年が経っていた。


その日も、仕事帰りにふらっとコンビニに立ち寄った。


なんとなく甘いものが食べたくなって、

レジ横のたい焼きを手に取る。


「これ、ひとつください」


店員は無言で頷き、ケースの中から一つ取り出した。


……はずだった。


袋を受け取ったとき、ふと違和感を覚える。


温かいはずのたい焼きが、妙にぬるい。


いや、それだけじゃない。


袋の中のそれは——

どう見ても、ディスプレイに置かれていたやつだった。


さすがにこれはないだろ、と思い、

俺はそのままコンビニへ引き返した。


「すみません、これ——」


レジに差し出した、そのときだった。


背後で、ドアの開く音がする。


いらっしゃいませ、という店員の声。


何気なく振り返った、その瞬間——


心臓が、止まりかけた。


そこに立っていたのは、

忘れるはずもない顔。


何年も会っていなかったはずの女が、

まるで何事もなかったかのように、そこにいた。


まるで——最初から、ここに来ることが決まっていたみたいに。


……そして俺は、

こんな場所で、再び出会ってしまった。


あの、悪魔に。


そのまま、何事もなかったかのように会話が弾んだ。


数年ぶりとは思えないほど、自然に。


——まるで、あの夜の続きみたいに。


気づけば、俺はあいつの後ろを歩いていた。


どこへ向かっているのかも、わからないまま。


……それでも、足は止まらなかった。


そしてそのまま、


闇の中へと消えていった。


次回お楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ