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女だった  作者: トシ
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「最後なんだ。ひどいこと言わないでよ」


涙が出てきた。

母はさっきと変わらずにこっちを見ている。あの時の姿のまま、何を言いたいのかもわかない顔で。


「じゃあ優しい言葉でも投げかけて欲しいの?」


そう言って母は、機嫌が良かった時に見せる笑顔で


「すごーい、一人でずっと頑張ってたんだね」

「お姉ちゃんに見捨てられても、めげずに自分を突き通したんだね」

「そんなに首を吊りたいなら、やってみなよ。何事も経験だよ」


僕は、もう何もしたくなかった。





姉と一緒におにぎりを頬張っていた。

母の作るおにぎりは、夕食の残りの唐揚げが入っていた。

ふと川の方を見ると、金色に光る石があった。

僕は一旦食べていたおにぎりを姉に渡し、石の方に向かった。

気がつくと、胸の辺りまで水に浸かっていた。

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