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女だった  作者: トシ
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僕は首に縄をかけた。

母と共に編んだ藁の縄。

今やそれに触れるだけで涙が出そうになる。

今すぐ足の下の椅子を蹴って飛ばしたかった。

自分の苦しさを終わらせたかった。


「こんなことなら、産まなきゃよかった」


いないはずなのに、もうこの世に存在しないはずなのに。

耳に母の声がする。


「黙ってくれ」


強く言ったつもりだった。

しかし自分の口から出た声は、弱々しくて、今にも消えそうな感じだった。


「そんなに、母さんの痛みを無駄にしたいの?」







あまりにも暑いあの夏。

家族と一緒に川に行った。

山の奥の川で、水遊びをしていた。

一旦川から上がって、昼食をとっていた時だった。


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