第83話 材木の確保と木工スキル
主人公は、自分の持っている加護やスキルの力で、力技によりハイネイルベアを倒しました。
巨大な頭を左右から削り取られ、掻き消えると共に宝箱になるハイネイルベア。
はあ。
魔法で攻撃しようとしたら隠れていたのに見つかるんだもんな。
正確にはロックオンしたら、だったか。
ロックオンすると、殺気とかから魔法によりターゲットになったって感知出来るのかね。
ああ。
感知スキルの察知技能を持っているとそう言う事が出来るか。
しかし、さっき宝箱出たばかりなのに、また発生したな。
あ~。
幸運スキルの恩恵か。
【はい。幸運スキルが無い場合は、平均すると200匹の魔物を倒す度に宝箱が発生します。
それが幸運スキルLV1時に190匹に。
LV2時に180匹になります。
それが、LV6で100匹に。
LV10で60匹に。
そして、LV10MAXで平均40匹倒すと1個の宝箱が発生します】
「あ~。幸運スキルの無かったゲームでも、連続して宝箱が発生した事があったけど。
そっか。
40匹平均で1個湧くんだったね」
【はい。内容物も良くなっていますし、是非確認を】
そう言われたので罠解除スキルで罠を解除してから宝箱を開ける。
まあ、Cランク宝箱だからね。
と言いつつ、魔石や皮以外にも大ミスリル貨が18枚、ヒヒイロカネ貨が14枚。
そして、ついに雫系消費マジックアイテムの、若返りの雫が。
そして、ミスリルのインゴットⅠ(グレード1)が20個か。
これなら、Cランクの魔物を大量に狩れる様になりたいな、と思いつつ魔石と巨大な皮を亜空間収納に入れる。
Cランクの魔物の皮だから、グレード2の革鎧が作れる。
だから、ハイネイルベアを狙ったんだけどね。
立ち上がれば5メートル以上もありそうな個体だったから、革鎧が幾つ作れるか。
とふと気が付く。
ああ。
亜空間収納は、人前で使えないから格納箱スキルを使うんだよな。
なら、コンテナを幾つか用意しておかないと。
容量で収納の限界が決まる亜空間収納と違って、容量と個数で収納数が決まる違いがあるから。
そして、旅立ちの時にコンテナを買ったけど、高かったんだよな。
今なら木工スキルがLV10MAXだから、自作は簡単に出来る。
木さえあればね。
木も、魔物素材ならそれなりに確保したが。
最低の魔物の材木はEランクの素材だから勿体ないよね。
と、転職の為に街道の方へ戻りつつ、木を土魔法の大地創造で根ごと掘り出し、木工スキルで発生させた魔力刃で伐採し、切り分けて、材木にしていく。
材木にならない部分は、ウッドチップ化して固めた木の板に。
まあ、曲がりくねった木だから、材木になる部分は少ないと言うか、柱になる様なのは無いのでウッドチップ化して固めた木の板や合板にするのを木工スキルにお勧めされたので、そう加工していく。
この辺には、檜とか杉と言った柱や骨組みに出来そうな木は無い。
あったとしても、こんな所にある木なんだから、ちゃんと建材に出来る様に手入れしている人なんて居ないしね。
柱と言うか、コンテナの骨格の部分は、キラープラントの材木を使うしかないかな。
そう思いつつ、木を掘り出し、木を住みかとしていた魔物を倒したり逃げていくのを眺めたり、木工スキルで合板やウッドチップを固めて板にしたパーティクルボードを作成していく。
接着剤やニスの様な塗料は、木工スキルがMPを使い作成してくれる。
と言うか、木にだけ効果のある魔力刃で、奇麗に切ってくれるのは大きいな。
木の乾燥もスキルが一瞬でしてくれるし、カンナ掛けやヤスリ掛けもスキルがしてくれるし。
まあ、本来ならMPが、と言う話になるんだろうけど既にLV10MAXになっている魔力源泉、魔力回復によるMPの回復に、生産の加護と魔力操作スキルによる消費MPの減少は、大きいのだろう。
まあ、力推しで倒したさっきのハイネイルベア戦で消費したMPは、まだ回復していないけどね。
と十分な板を確保したので、後はコンテナを造れば良いんだけど。
サイズどうしよう。
今の俺の格納箱スキルは、LV10MAXか。
全能者である事を隠す方の仮装後の状態だと、まだスキルの才能を決めていないから、あれだけど、匠と忍びと名匠でレベルアップだから、才能低いでもLV4、普通だとLV7か。
チモの格納箱スキルのレベルは、LV6。
格納箱スキルって、LV6から格納できるサイズが一気に大きくなり、一辺が20メートルの立方体まで格納可能になるんだよな。
そんなコンテナ、倉庫でしかないんだけど。
と言うか、そんな巨大なコンテナを普通に使うのは使いづらいと言うか。
LV4だと、8メートルか。
それでも使いづらい。
家の中でも出せるサイズと言う事を考えると、天井が高く作ってあっても一辺が2~2.5メートルの立方体程度にしておいた方が良いのか。
コンテナの中に入ると、頭が当たりそうな気がするけど家の中に出したりする事を考えると2メートルの方が間違いないか。
それを8つ並べ積み上げる事で、4メートルのコンテナになる形状で良いのかな。
ああ。
出すときは、まとまった状態で出て来るのか。
まあ、コンテナとして保存しておくには、そう言う形が良いだろう。
と木工スキルを使い、亜空間収納内で一辺が1メートル95センチの立方体のコンテナを16個ほど造る。
釘とか錆びないミスリルで造ろうかと思ったら、釘無しでも造れるって。
日本の神社なんかで使われている技法であったな。
そんな事を思い出しつつ、木工スキルにMPを供給し続けて、木製のコンテナの製造だ。
全て、組み立てて結合すれば、8個が纏まる事により格納箱を1つ使う事になるタイプ。
後は、基本人が中に入って取り出すタイプ12個と、中には入れない引き出しを引き出せばいいタイプを4つ。
立方体のタンスみたいなのって、引き出しを引き出すのに力が要りそうだけど、その辺は材木を滑り易く変質させたし、上がっているステータスで何とかなるだろう。
しかし、キラープラントの材木を骨格に使ったけど、まだ数はあるか。
Eランクの魔物だから、狩るのは楽だし、移動しながらの狩りの時は必ず狩る事にしているからな。
そんな移動しつつの生産を一通り終えてで、気になっている事を確認する事にした。
主人公は何が気になっているのでしょう。




