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神罰転生勇者は真面目ちゃんと慈愛ちゃんが好きだけど。~泣き虫勇者の異世界忍び放浪記~  作者: 野下大誤


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第82話 力技で

 主人公は、名匠職に就き付与魔術を得ました。

 他にも、匠職で得たスキルは、名匠職でLV10MAXになれば、スキルLV10MAXになる筈。

 という事で、生産の原材料が気になり始めたようです。

 名匠職に就き得た付与魔術。


 武具について全て自作するのなら、避けては通れない力だ。


 それについて、仮装後どうするかなんかも確認し、仮装後は才能普通のLV3にして、グレード1の温度調整とサイズ調整は付与できる状況に。


 そんな事を確認し、Cランクの魔物に向かう。


 革鎧を自作するなら、グレードを2以上に出来る皮も欲しいんだよね。


 と思っていたら、ハイネイルベアが居たから。


 資源となる魔物を中心に、隠形と埋没で隠れたまま倒して戦利品を回収しつつハイネイルベアに向かう。


 向かう途中のネイルベア討伐時に宝箱が発生したのは、幸運スキルの恩恵だろうか。


 もうLV10MAX。


 まあ、最高レベルになって成長が止まった感じだけど、実は劇的に力が上がらないと言うだけで微妙に力は増大し続けるらしいが、全ての力について、と言う訳でもないだろうから、どうなんだろうな。


 Dランクの宝箱の中身は、ミスリル貨17枚、大ミスリル貨15枚、ミスリルのインゴット20個。


 まあまあだな。


 そんな事を考えつつ、ハイネイルベアに接近する。


 さて攻撃だ。


 そう決断し風槍を4つ発生させ、ロックオンした処で、ハイネイルベアがこちらを睨みつけた。


 なので、強化せずに慌てて撃ち込むと、「グォォォォ」との大声。


 その鳴き声により掻き消える風槍。


 咆哮?


 衝撃波?


 魔咆哮だったか。


 何故魔法が消えたのかを考えた一瞬に、飛び跳ねる様にしてこちらに接近してくるハイネイルベア。


 そのスピードにビビリならが、土の壁を発動させたが、体当たりでぶち抜かれる。


 それでも、多少勢いを殺せたと、バックステップで距離をとりつつ火槍を8発撃ち込むが、また咆哮で掻き消える。


 『韋駄天の加護、ON』


 そう念じ、突撃をサイドステップで避ける。


 すると、爪で地面を削りつつ、慣性の法則を無視していると思う程の急停止で、更にこちらに襲い掛かって来る。


 振るわれる腕の爪を槌で受け止めるが体重差は大きく、その腕力に吹っ飛ばされる。


 草原の地面を転がりつつ奴を睨むと、追いかけて来ている。


 ならば、と今度は石槍を4発撃ち込み、槌を地面に食い込ませ、吹っ飛ばされた状態から態勢を整えて奴を見る。


 すると石槍も奴の足を止めた魔咆哮で塵のなって行く。


 クソッ。


 そう思っていると補佐さんからの指導が入る。


 【石槍を仮初の物質ではなく、現実の石の槍を創造して撃ち込めと土魔法に指示してください】


 「えっ」と口にしつつ、意味を確認する暇はないと、土魔法に仮初でない石槍を創り撃ち込めと指示し、石槍を4つ発生させて撃ち込む。


 すると、その石槍は咆哮で無効化が出来ないのか、奴は手で叩き落したが、それで突撃が止まってくれたか。


 しかし、立ち上がり俺を威圧してくる。


 その隙に韋駄天の加護を標準に設定してあった俊敏50%アップから、俊敏1000プラスに変更する。


 と言うか、標準設定を俊敏1000プラスに変更だ。


 以前ほど、韋駄天の加護の弊害は重くならないからな。


 しかし。


 小さなビルぐらいあるのか。


 ああ。


 4階建、程度か。


 奴は「ガァァァァ」と咆哮し、また突撃してくる。


 それに威圧を感じつつ、風の龍、水の龍と念じる。


 右に発生した巨大な竜巻の風の龍と左に発生した巨大な水の柱の水の龍を細く、更に高速で回転させる。


 頭は痛いが、韋駄天の加護による思考の高速化が無いと、あの動きをするハイネイルベアに、こんな事をする余裕はないんだろう。


 それとも聖の祝福と支配領域で全体のステータスを上げた方が良かったのかな。


 そう思いつつ、ドリル状になった風の龍と水の龍を撃ち込む。


 すると奴は、またも咆哮で5メートルほどまでに迫ったそれらを掻き消してしまった。


 しかし、単発の槍系魔法とは違い、撃ち込み続ける事が出来る。


 と言う事で、新たに竜巻と水の柱を発生させ、そちらは撃ち込み続ける様に風魔法と水魔法スキルに指示をする。


 通常ならMPの消費が激し過ぎるから、こんな事はしないのかもしれない。


 既にLV10MAXになった魔力源泉スキル様様だ。


 そんな事を考えつつ、『強く速く』と念じると、勢いを増し奴に襲いかかろうとする、風の龍と水の龍。


 奴に届きそうになった時に、咆哮の勢いが増して、また奴の5メートル前程度で掻き消え続ける風の龍と水の龍。


 ふ~ん。


 咆哮ってスキルで発動させているモノなのか、息切れなしで発動し続けられるんだ。


 まあ、肺活量が人とは違うとか、声を出し続けられる体の構造になっているとかもありそうだけど。


 今は、それはどうでもいいか。


 奴は、咆哮しながら左右に走り周り、魔法から避けようとしていたが、それでは振り切れないとあきらめたようで、今は立ち上がっている。


 そして、前世のクマよりはしっかりとした足取りで二本足で立ったままユックリとこちらに歩いて来ているが。


 その奴を、このまま力推しで倒せるかどうか。


 こっちは、魔法の加護持ち。


 その加護の恩恵で、魔法の消費MPが減ると共に威力の上限も上がっている。


 まあ、魔力操作スキルや知力ステータスや当該スキルのレベルなんかも威力の上限には影響があるんだけど。


 だから、もっと強化できるんだよ。


 そう思っていると感知スキルが補佐さん経由で知らせて来る。


 【奴は、咆哮の範囲を限定する事で威力を上げ、魔法を相殺しています】


 「あ~。それを迂回するように火槍とか撃ち込めば倒せるのか」


 【はい】


 それも良いが、対応されるパターンもあるか、と思いつつステータスウィンドウ内のMPの残量を睨む。


 それで行けると判断し「聖の祝福。支配領域」と切り札を切る。


 するとまた勢いを増す風の龍と水の龍。


 【強く速く】


 そう念じると、勢いを増した風のドリルと水のドリルが奴の頭の左右を削り落とし、戦いに決着はついた。

 主人公は、力技でハイネイルベアを倒したようです。

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