第80話 戦利品とエリクサー製造
主人公は、順調に3級職でもレベル上限になっているようです。
Bランクのハイオーガを倒し、レベル上限になった事により就いた職業は聖戦士職。
この聖戦士職では得られるスキルは無い。
既に持っているスキルを鍛えるだけなんだけど。
戦士職、神官職、戦闘士職、大神官職で得たスキルは、既に全てLV10MAXだ。
戦闘士職で得たスキルは魔法戦士職で、大神官で得たスキルは賢者職でレベルアップさせたから。
これなら別の職業に就いた方が良かったか。
まあ、LV10MAXになると、以降はレベルアップはしないけど、少しずつは力が強くなっていると言う設定だったか。
レベルアップと言う程、劇的な力の強化や新しい魔法や魔術や技能が得られるという事が無いだけで。
後は、ハイスキルのレベルが上がってくれるか。
聖戦士は、神官系の上位職でもあるから治療魔法と薬学のハイスキルである魔法薬学スキルに関連する職業になるから。
そんな事を思い出しつつ、また資金稼ぎの元でにしようと、生産の原料を落とす魔物に埋没を掛けてから倒す、を繰り返しつつCランクの魔物に向かう。
Cランクになると、植物系の魔物が落とす薬草類に万能草と毒草が入り始める。
しかも、俺は幸運スキルと戦利品向上スキルの恩恵で戦利品の数は最大化に近づく上、品質は良くなる筈。
『だよね。補佐さん』
【幸運スキルは発生する戦利品の数を最大に近づけ、品質をより良い物にする力がありますので、より万能草や毒草が多く戦利品として確保できる様になります。
それに対し、戦利品向上スキルは、傷んでいる戦利品の品質を向上させるスキルで、発生する戦利品をより良い物にする力は弱いですが、合わせ技でそうなります】
「幸運スキルも、もうLV10か。
なら、期待できそうだ。
と言うか、さっき倒したハイトレントの戦利品の薬草類は、傷薬草1,解毒草1、魔力草3、毒草5、万能草4だったか。
普通なら、傷薬草・解毒草と毒草・万能草の数が逆だよね」
【はい。キッチリ幸運スキルの恩恵を受けていると思います】
「エリクサー。もう両親の残してくれているのはグレード2が4本だけになったけど、自分で作って補充できるか。
ああ。魔石がちょっと心配だけど」
【グレード0のエリクサーなら魔石Dで造れます。
グレード1のエリクサーなら魔石C、グレード2になると魔石Bが必要ですが】
「Bランクの魔石も、さっき1個確保したか。
苦労の甲斐はあるか、と言うか、魔法薬学のレベルは7だから、グレード1までならエリクサーが造れるのか。
遠からずLV8になってグレード2のエリクサーも造れるけど。
グレード0と1のエリクサーは造っておいた方が良いよね」
【はい】
「あ~、道具があった方が良いのか。これもLV6で造れる様になるんだったか。
え~と、壺かビーカーか鍋に原材料を入れて、スキルを通じて変質・強化・昇華の魔力を流し込むのか。
魔法薬作成道具もグレードがあるんだよね」
『道具のグレードまでしか、魔法薬のグレードは上げられません』
「……。その辺の岩を原料に壺を造ってもグレード1には出来るのか」
グレード4のミスリルとか、SSランクの魔物素材の石とか岩とかないもんな。
ああ。
大ミスリル貨とかはグレード3だったけど、それ程数が無いか。
しかも、今のレベルだと魔法薬作成道具もグレード1までしか造れないんだけど。
魔生薬は錠剤とか粉末だったけど、魔法薬は液体だから、魔法薬保存瓶とか魔法薬保存ボトルとかに入れておく必要がある。
魔法薬保存瓶の作成にも石とか土が。
魔法薬保存ボトルには金属が必要なのか。
魔法薬保存瓶等には、魔法陣を刻む事となり、劣化してしまうのは勿体ない魔法薬を劣化なく保存できる。
その期間は色々で、3か月とか1年とか3年とか10年とか100年保存瓶とか造れるんだけど。
1年保存瓶なら両親が常備薬の魔法薬を詰め替えて保存する用途に大量に残してくれているけど、自分でも造れる様になるべきだろうかな。
ならば、とその辺の石とか岩とかを亜空間収納へ。
そして、原材料に指定し、魔法薬作成道具の壺を作成。
グレード1で造るを選んだ。
まあ、その辺の岩が原材料だからグレード0と1の2つしか選択肢出なかったけどね。
大きさは、2単位用、4単位用、8単位用、16単位用で良いか。
亜空間収納内の岩を原材料にし、グレード1の魔法薬作成壺を造る。
そして、4単位用を亜空間収納から取り出し、両親の残してくれた万能草に該当する種を4単位入れ、Cランクの魔石も4つ入れる。
今の時空間魔法のレベルだと、亜空間収納内でもモノ作りは可能だし製造過程もイメージで確認できるんだけど、一度は目でも見てみたいからね。
そう思いつつ、壺に触れ魔法薬作成と念じると表示されるメニュー。
原材料はもう入れてあるので指定は無く、何を造るかが表示されるので、エリクサーのグレード0と1の選択肢から1を選ぶ。
魔力が満たされた水である魔法水がスキルにより作成され壺に沸き、その魔法薬によって種と魔石が溶け合いながら薄っすらと光を放つ。
それで、少し金色に光ってみえるエリクサーⅠ(グレード1)の完成だ。
それを亜空間収納にそのまま入れ、次はまた万能草4単位とDランクの魔石を4個入れる。
同じ様に壺に触ったまま魔法薬作成と念じると、今度はエリクサー(グレード0)としか表示されない。
作成と念じると、魔法水が発生し、同じ様に溶けながら薄っすらと光を放ち、エリクサーになって行く。
グレード1よりは、金色の光が弱いかな。
その液体も、またそのまま亜空間収納に入れる。
まあ、瓶に入れても良いんだけど、戦闘中に瓶の中身だけとか面倒なんだよね。
ああ。
4回分まとめて収納したから、一回分取り出すって指定が必要なのか。
時空間魔法スキルは亜空間収納内での作業が可能なレベルなので、グレード1と0のエリクサーを1回分ずつに分けて亜空間収納内に保存して置く形にする。
とりあえず、これでまた、韋駄天の加護の弊害があっても大丈夫か。
「なら、戦いを続けるか」
そう言って、資源を落とす魔物の退治と戦利品の確保を再開した。
主人公は、順調に職業を極めているおかげで、普通の人が手に入れにくく高レベルになり辛い魔法薬学のレベルが6になり、エリクサーも造り始めました。
安心度は上がったのでしょうか。




