第79話 補佐さんに任せた戦いは
主人公は、Bランクのハイオーガとの戦いに勝ちました。
が。
Bランクの魔物に勝った。
補佐さんが。
「はぁ」とため息を付いていると補佐さんが忠告してくる。
【今は急ぎ強くなる為に、仕方ない部分はありますが、時間を作って溜まっているガイダンスを聞いた上で、得た力を一度全部確認する事をお勧めします】
「あ~。攻撃魔法を使うって言う発想が無かったもんね。
しかも、焔魔法ってハイスキルでしょ。
それもある程度レベルが上がらないと使えない」
【はい。既にLV6になり、それなりの力を使えます】
「他の魔法と言うか、スキル達もLV10MAXになっているのに、使いこなせていないと言うか、何が使えるか把握すらできていないか。
ゲームだと、メニューの選択肢に新たに得た魔法や技能が表示されるから、それを選んで普通に使っていたんだけど、現実だと、そんな確認しながらの戦闘なんて出来ないからな」
【はい。ですが、緊急時にはお任せいただければ、私が対処いたします】
「だから、Bランクと戦うと言う決意をした時に、助言してこなかったのか」
【はい】
「把握するのは、今晩から。
今は、3級職を極めて行くから。
しかし、俺が戦うより補佐さんに任せた方が強そうだね」
【神から与えられし加護や恩寵。
しかも、恩寵ともなると低レベル時の勇者より思考能力は高く、それがスキルや体を使う為に、普通は強くなります】
「そんな感じだったね」
【しかし、私も全能ではありません。
また、新しい戦い方を創造すると言った事は不得手です】
「それでも、俺より強いんだよね」
【しかし、戦い方に無駄が無くなり、人族味が無くなる上に、スキルに任せて戦うより強すぎる・能力が高すぎると、見る人が見ると異常だとバレル可能性があります。
勿論、能力は下げて戦う事も可能ですが、それが叶わない様な戦いになる事も想定すべきですから】
「あ~。切り札にすべきだし、人前では使うべきではないのか」
【はい。恩寵の私だとLV10MAXまで育ったスキルと比べても能力が高すぎると、気が付く人は気が付きますから。
それに、貴方様ご自身が言っていたように、私に依存し過ぎるのは、と言う心配もありますので】
「神様に補佐さんを取り上げられる、と言った心配もあったりするの?」
【強力過ぎる力は、回収される事もあります。
流石に、貴方様からそれは無いと思いますが、絶対ではありません】
「あ~。神様の期待に添う気無いし、取り上げられる事も想定すべきか」
そう補佐さんに言いつつ、弱めの魔物のいる方へと歩き出す事にした。
しかし、ハイオーガで得た職業経験値は、2億ちょっと。
3級職でレベル上限になるには1023万の経験値で良いのに。
と言うか、経験値増加スキルの力が無くても1匹でレベル上限かよ。
まあ、Bランクの魔物なんて、確実に一対一で勝とうと思ったら本来5級職で高レベルになってから戦うような相手だからな。
戦利品としてBランクの魔石と、アダマンタイトの大剣Ⅰ(グレード1)は手に入ったけど、危険な事をし過ぎだよな。
そんな事も確認しつつ、彼奴から逃げていた為に、もうFランク以下の魔物しかいない場所に居たので、風槍16発を発動させてロックオン。
転職、と念じて聖戦士を選び、直後に風槍を放つ。
それで、LV4か。
強くなってはいるけど、弱いな。
そう思いつつ、思い出す。
ああ。
逃げながらの討伐でEランクの宝箱出たんだよね。
中味は、通常の戦利品にプラスして硬貨だけだけど。
銀貨が15枚、ミスリル貨が14枚か。
CとBランクも倒したんだから、その時に宝箱が発生してくれれば良いのに、リアルに運がないのか、幸運スキルの力不足なのか。
【幸運スキルは、ハイオーガ討伐前の転職によりLV10になりました。
なので、力不足という事は無い筈ですが、LV6の次に大きく力が上がるのはLV10MAXなので、それに期待でしょうか】
なるほどね、と思いつつまたCランクの魔物に向かう事にした。
主人公は、またCランクの魔物の密殺に向かうようです。
しかし、幸運スキルももう直ぐLV10MAXなんですね。




