第7話 転生しますよね
主人公は、転生させられる理由を聞いたりしたのですが、拒否し続けています。
どうなるのでしょう。
「……、俺、無理やり転生させられるんですか?」
転生は嫌って言っているのにチートスキルを与えるとか言ってくるからそう聞く。
すると、
「いや。それは今回の転生の場合、約定違反になるから出来ないよ。
だから説得している訳だし」
と言って来る神らしき存在。
「説得ですかね?」
そう聞くと「僕は神なのに、お願いって形で対応しているでしょ」との事。
「それは、そうなのか。
でも、駄目なモノは駄目ですけど」
そうハッキリ言ったのだけど。
「と言う事で、最初のチートスキルは、仮装スキル。
様々な事柄を偽る事が可能です」
と説明が始まる。
「鑑定とかでバレル気がしますけど」
そうゲームだとイベントとかで鑑定スキルのレベル次第で偽装を見破っていたな、と思い出しつつ言ってみたのだけど。
「うん。でも、こいつはユニークスキルだから、スキル同士の力比べでは有利と言うか、強いから鍛えれば大丈夫。
その上、ノーマルスキルの偽装スキルとの合わせ技で、更に強力に。
これで、転生者とはバレズに生活できます」
「ちょっと待って下さい。
転生者とバレルと不味いんですか?」
「ああ。あの世界だと転生者ではなく、職業とスキルの全てに素質・才能のある『全能者』や『勇者』って呼ばれていて、バレルと強制的に国や貴族や教会組織とかの支配下に置かれ戦力とされるパターンが多いね。
犯罪者組織に目を付けられ、脅されて働かされるとかもあったかな」
「それって、ゲームには無かったと思いますが」
「僕らは、そうなるのを望んでいないから、そういう風にゲームを作っていないから」
「それもゲームを通じて教えるべき事の一つだったんじゃないんですか。
と言うか、やっぱり、行きたくないんですけど」
「と言う事で、次のチートスキルは、ユニークスキルの魔力源泉。
魔力が泉の水の様に湧いて来るから、MP不足にはならないか、なり辛いです。
これで、職業レベル上げも、生産もし放題」
「確かにそれは便利、と言うかゲームでもMP管理に苦労していたからありがたいんでしょうけど、全能者について誤魔化していますよね」
そう問い質しても無視される。
「次は、これもユニークスキルの経験値増加スキル。
これで、素早い成長が可能。
まさにチートだよね」
「あのゲームだと、16歳でゲームスタートですよね。
という事は、5歳から成長を始めた人に比べて10年以上も遅れているのに、それで簡単追いつけるんですかね」
そうクレームを言うと反応がある。
「ああ。転移じゃなくて転生で、成人年齢の16歳になったら記憶が戻りそれまでに得た力に全能者の力がプラスされるタイプだから、大丈夫だよ。
とは言え、レベル1からじゃなく6からにしておこうか」
「と言うか、そんなスキル、ゲームには無かったから、どの程度の効果が分からないのですけど」
「次もユニークスキルの戦利品向上スキル。
エターナルエンデバーでは、ゲーム同様に魔物を倒した後のその死骸は世界の理で処理され、意識していない限り売れる様な戦利品だけがドロップする。
その時に戦闘により傷んでいるのも世界の理により補修されるんだけど、このスキルがあれば普通より補修・修復され高く買い取ってもらえます。
貴重な戦利品とかだと結構値段が違ってくるので、お金に不自由しなくて済みそうだね」
「貴重な戦利品は、そもそも凶悪な魔物とかと戦わないと出なかったと思いますけど、あの世界でそれまで死なずにいられると思っているんですか」
「そんな、心配性な君に、これもユニークスキルの幸運スキル。
戦利品の数や品質を向上させてくれます。
それ以外にも、宝箱の入手確率が上がる上に中身も良くなる。
それだけでなく、何となく幸運になり、生き残れるかも?」
「そんな、神様が疑問なスキルを貰っても」
「次は、スキルでは無いので成長しないけど、非常に便利な生産の加護と魔法の加護。
生産の加護は、生産時の消費MPを減らしてくれるので、他の人より生産に必要なMPを気にせず品質を上げたり大量に生産をしたりが可能。
しかも、加護だから自分や他人に生産系のノーマルスキルを付与出来るよ。
まあ、原則1年に1回だけだけどね。
魔法の加護は、その魔法を使い慣れるまで詠唱が必要な上に効果までが下がってしまう魔法を、最初から詠唱無しで100%以上の力で使えるよ。
魔法使用時の消費MPを減らせるし、魔法の効果も上げられる。
しかも加護だから、基本1年に1回、魔法系のノーマルスキルを付与出来るのは生産の加護と同じだ」
そう自慢げに言ってくるが。
「あの世界で、ノンビリ生産している時間あるんですかね。
と言うか、加護ってゲームには無かったので、今の話で想像は出来ますけど、詳細は良く分からないんですけど。
それに、魔法はゲームの中では呪文を選択するタイプだったので、詠唱の意味が解からないんですけど」
「ああ。ステータスに表示されていないだけで、プレイヤーキャラクター(PC)には、全員魔法の加護が付いていたからね。
NPCの魔法は発動までに時間が掛かる事が多かったでしょ。
あれは、敵に使う魔法がバレない様に声を出さずに詠唱してから魔法が発動していたからなんだ」
「ああ。なんかNPCは、同じ魔法を何度も何度も使わせないと魔法の威力が低いままの上、魔法の発動に時間が掛かるままって設定がありましたけど、あれはそう言う事だったんだ」
「世界の理で言う魔法の熟練度を上げて無詠唱化する、だね。
それに、消費MPは同じなのにNPCより魔法の威力が高かったのはそう言う事でもあるよ」
「そう言えば、『NPCと比較するとダメージ量が知力ステータスや魔法スキルのレベルと一致しないのは、何故?』って話もありましたね。主人公補正って言われていましたけど」
「そう、それだよ」
「後、加護だからノーマルスキルが付与出来るとか、ゲームには無かったんで分からないんですけど」
「加護によるスキルの付与については、まあ、転生後に加護に聞いてみて」
「加護に聞けるんですか?」
「うん。スキルや加護や恩寵とは会話とか出来るから。
ゲームで言うヘルプ機能だね。
という事で、次はノーマルスキルの鑑定・生活魔法とユニークスキルの時空間魔法・結界魔術だ。
チートって程でもないけど、あの世界で快適に暮らしたい君に、全てLV6でプレゼント」
「いや。助かるのでしょうけど。
と言うか、ゲームだと使わない魔法が多かった生活魔法が、重宝するのか」
「目の付け所が違いますね、お客さん。
と言う事で、次は、ユニークスキルの先読みスキル。
意識していれば、何となく、敵の動きや危機を含めた先の事を、稀に知らせてくれるよ」
「と言うか、それがキッチリ働いてくれないとすぐ死ぬでしょうね。
なのに、『何となく』の上に『稀』になんですか」
「次は、韋駄天の加護。思考も体の動きも早くなるよ。
これで、敵より素早く動き、安全だ」
「早く動いたり思考できたりするのは助かりますけど、そんなモノではどうしようもないくらいの力の差がある敵が幾らでも居るんでしょ」
「詳しい事は、転生してからスキル・加護に聞いてね。
そして最後のチートは、補佐さん。
答える事が可能な事には答えてくれる神からの恵みである恩寵だ。
しかも、運が良ければ、私と会話できるかも」
「答える事が可能な事って、何なんですか。
全てじゃないと、安心できないのですけど」
「と言う事で、ゲームに似た世界に転生しますよね」
そう言われてもね。
主人公は、様々なスキル(力)を与えると提示されましたが。
嫌なんでしょうね。




