表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神罰転生勇者は真面目ちゃんと慈愛ちゃんが好きだけど。~泣き虫勇者の異世界忍び放浪記~  作者: 野下大誤


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/66

第6話 軽率な神らしき存在

 主人公は、神らしき存在と『転生してくれ』『嫌です』のやり取りを繰り返しています。

 チートを付与した俺を転生させるくらいなら、あの世界の人々の素質・才能を増やしてください。


 そんな話をして、やっと「……、本当に転生が嫌なんだね」と言って来る神らしき存在。


 やっと俺の本心を理解してくれたようなので「嫌ですし、あの世界に住んでいる人達の事をもっと考えてあげてくださいよ」とお願いしてみたのだけど。


 「……、さっきも言ったけど僕も好き勝手に出来る訳じゃないんだ。

  ルール内でしか世界に干渉できなくてね。それが君なんだけど」

 と、まだ諦めてくれない。


 なので「一人じゃ、どうしようもないでしょ」と言ったんだけど。


 「そうでもないんだ。

  勇者職に就けば、と言うか就かなくても規格外の力を持っているからね。

  その力で得たモノを他人に分け与える事も可能でしょ。

  さっき話に出た昇華の神酒とかね。

  後は、君はゲームの攻略情報と言う形であの世界での強くなる方法を知っているけど、その知識の中には一般的でないモノも多いんだよ。

  それを皆に伝えるという事でも人の世界に貢献できるよ」


 そう御子神はゲームには無い事を教えて来る。


 「なんで、そんな事になるんです?」と、正直呆れながら言ったのだけど。


 「攻略情報みたいな知識は、人族の弱体化と長い年月によって自然と失われたり、そう言う知識を利権として自分達だけで秘匿したりとかあってね。

  だから、そう言う知識を君が広げてくれるだけで、大分、人族の強化になるんだよ」


 「ちょっと待って下さい。

  それって、情報を秘匿している連中には恨まれるでしょ。

  と言うか、最悪殺されるのか。

  それが原因で、今まで転生した人は、そう言う知識を広められていない、とかじゃないですよね?」


 「……、あの人達も、君ぐらい慎重ならね」


 「ダメだ、こりゃ」


 「いや。人に殺された人は、それなりに居るけど、攻略情報が原因で殺された人は、それ程いないんだよ」


 「それ程いないって、居るのは居るんでしょ。

  ああ。利権となっている知識を持っている人達は強いのか。

  と言うか、人に殺された転生者がそれなり居るんですよね。

  盗賊と言うか強盗も居たし犯罪者組織とかもあったし、イベントで人と戦う事も多かったか」


 「そう言う事」と、何故か嬉しそうな神様。


 本当に、俺の気持ちとか、人の命のもろさとか分かっているのかな。


 そう怒りも持ちながら、


 「その上、魔物や魔族にも殺される可能性がある。

  そんな世界なのに、俺に転生しろと」


 そう強い口調で言ったのだけど。


 「正直に言うと、あのゲーム、もう追加アップデートはないんだ。

  その上、新しいゲーム機に移植されないどころか、発売禁止になるんだよね。

  やっぱり、人が消えるって言うのは、大問題みたいでね」


 そう自分がダメな神だって遠回しに言って来る。


 いや。


 本人にダメな神って自覚は無いのか。


 「神様と言うのなら、その程度の事は予測してくださいよ」


 「まあ、そうだったよね。

  と言うか、どうすれば良いの?」


 その位、神なら考えれば分かるだろうに。


 この神様は何かが欠落しているのか。


 それとも、神ではないのか。


 そう思いつつも答えておく。


 「ゲームが原因とみられない様に、身の回りの整理をしてもらうか、した感じにして、蒸発したようにでもしておくだけで、全然違ったでしょ」


 「そっか~」とあまり危機感のない感じだけど、大丈夫なのか、此奴は。


 そう思いつつ「発売禁止を止めるのも無理なんですか?」とも聞いてみる。


 「人がその意思で決めた事に介入する事になるから、世界への過干渉になるんだってさ。

  世界の理を一部だけとは言え変るのも結構な作業らしいし」


 「人を異世界へ転生させるのは過干渉じゃないんですか」


 「それは良く有る普通の事なんだよね」


 「はあ。まあ、私の居る世界以外では、上手くやる事ですね」


 「あ~。他の世界に人を供給できるほど人が居る世界って、そんなに無いよ。

  僕が関与できるのは、君の居た世界だけだし」


 「なら、もっと慎重にすべきなのに、何やっているんですか」


 そう怒ってみたんだけど。


 「だから、慌ててエターナルエンデバーに転生してくれる人を可能な限り探し出して、時間をずらしつつ転生させようと思っているんだけど、その中に君も居て欲しいんだけど」


 とあまり俺の怒りは響いていない様だ。


 適当にやっているから、困った事態になっている様なのに、何の反省もしていんじゃないか。


 此奴。


 そう思いつつ、何度目かの俺の意思を言っておく。


 「いや。あの屑だらけの理不尽な世界で生きたくはないです。今までいた世界も、ですけど」


 「と言う事で、君に与えるチートな力の紹介を始めます」


 「……、俺、無理やり転生させられるんですか?」


 「いや。それは今回の転生の場合、約定違反になるから出来ないよ。

  だから説得している訳だし」


 「説得ですかね?」


 「僕は神なのに、お願いって形で対応しているでしょ」


 「それは、そうなのか。

  でも、駄目なモノは駄目ですけど」


 そうハッキリと言ったんだけど。

 主人公は、転生せずに済むのでしょうか。

 まあ、異世界転生ものですから、転生はする事になるのでしょうけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ