第76話 鑑定LV10MAXを持つ人は
主人公は、自分の力について隠す事を考えていた時に、加護と恩寵は基本隠されている、という話を思い出して、その事について補佐さんに聞いたのですが。
補佐さんは、恩寵。
なので、ユニークスキルなんかと同様に隠す事にするんだけど、気になったので補佐さんに確認する。
「と言うか、加護とか恩恵とかは、みんな隠すんだよね」
【はい。過去に幾つもの悲劇があったので、世界の理により隠す、と言う意識が保持者及びその肉親に働くようになっています】
「悲劇?」
【親が子が加護持ちと知って売ったり、本人が周りに話した結果、人さらいにさらわれて売られたり】
「碌な事無いじゃん」
思わずそう叫ぶと、補佐さんからの冷静な指摘が入る。
【それでも、幸せな結末を迎えた者もいるのですが、悲劇の方が多いのです。
結果、加護・恩寵の恩恵が上手く世界に広がらないので、世界の理により本人及び肉親に隠す様な思考を植え付けますし、ステータスウィンドウを解析鑑定しない限り、分からない様になっています】
「解析鑑定なんて、俺でもできるけど」
【それは、万能者だからです。
鑑定がLV10MAXの人は、有り触れた存在ではありません】
「鑑定は、匠と隠密で取得するスキルだから、その上位の職業を経ればレベルが上がっていくだろう。
全能者で無い様に仮装した方でも、もうLV7だし。
だとしたら、LV10MAXもそれなりに居そうだけど」
【才能が高い人は殆ど居ませんから、才能普通と才能低いで想定すると、関連する職業レベルを5上げるか10上げる事でレベルが1上がります。
その上で隠密と匠を含めレベルの上がる上位職だと、賢者、大賢者、忍び、上忍、名匠、魔機工士、賢知者、極忍、勇者になります。
全能者である勇者は除くと10職となりますので、才能が低い人は、今あげた職業の全てレベル上限又はLV11以上になる必要があります】
「プレイヤーキャラと言うか全能者以外就けない勇者職は置いておいても、5級職全てに就ける仲間キャラはいなかったか。
俺が仲間にする人だって5級職に就く為に昇華の神酒を必ず使わなければならない程、5級職は一般的ではなかったし」
【はい。つまり、通常鑑定スキルが才能低い人は、LV10MAXにはなれません。LV10にもでしょう】
「鑑定スキルが才能普通の人でも、さっき確認した10職の内5つでLV10MAXか11以上にならないと駄目なのか。
系統からいえば極忍か賢知者が、レベルが高くなり易いか」
【極忍と賢知者に同時に就ける者はあまりいなかったかと】
「そうだったね。
第三者に対して解析鑑定はLV8必要。
悪意と言うか、加護持ちなら捕まえようなんて害意があれば、LV9必要か。
まあ、俺の場合、才能普通に仮装したら隠密、匠、忍びで上限に達しているからLV7。
ゲームで仲間にした人には、鑑定LV10MAXの人がそれなりに居た気がするけど、鑑定スキルが才能普通で賢知者に就ける人だったか」
【貴方様が指摘したように極忍でも才能普通なら鑑定はLV10MAXになれますが、おそらく才能低いの方を仲間にしていたことが多かったのでしょう】
「あ~。チェチーリアもそうだったか。
まあ、ステータスが高い5級職ならあまり関係は無いけど、ステータスの差とかでも鑑定の難易度が変わるし、しかも難易度は上がり易く下がりにくいって設定だったか。
まあ、NPCキャラに鑑定させるなんて事はなかったから、自信は無いけど」
【貴方様の仲間にする基準は、才能が開花していれば・才能を開花させれば5級職のどれかに就けるNPC。
それでも、全員が鑑定LV10MAXに達する事はなかったかと。
しかも、まだ開花していない職業の才能を昇華の神酒等で開花させる前提で、です。
ただ、鑑定スキルに昇華の神酒を使い、その才能を高いや普通に出来る者は多いので、そう言う人に対する注意は必要ともいえますが】
「あまり居なさそうだね。
昇華の神酒を戦闘に役立たない1つのスキルに使える人なんて、どれだけいるのか、と言うのもあるし。
まあ、王族とかを守る為に、という事ならありそうだけど。
後は、4級職の上忍や大賢者なら、当然他の系統の職業に就いてレベルアップが出来ないと鑑定LV10MAXに届かないって事か。
それは、重宝される人材だろうね」
【人口で見れば、1万人に2人程度は居ると思われますが】
「まあ、そう言う人が加護持ちを探す為の解析鑑定だけをしていれば良いって事はないだろうからね。
空き時間にやっている人は居るかもしれないけど、鑑定相手に鑑定した事がバレない為にはLV10MAXが必要だし、それでも感知とか感覚強化スキルでバレる事もあるし。
後は、従魔が鑑定スキルを持っている場合だけど、魔物で鑑定スキルに才能高いはあまり居なさそうか。
あれ。
精霊使い学で協力関係になる精霊はどうなるのかな?」
【自分の系統に係る事について真実を見破る力は強いですが、鑑定とは違います】
「なるほどね。
俺の場合、後、上忍を経て極忍を目指す事にすれば、LV10MAXにも届くけど。
という事は、鑑定スキルは、才能低いにした方が良いのかな?」
【鑑定と言う力が必要な場合もありますから、その辺の判断はお任せします。
まあ、少ないとはいえ鑑定LV10MAXの人は居ますし】
「あ~。鑑定とかで嘘を見抜かないと仲間に出来ない人とか居たか。
まあ、LV10MAXである必要はないだろうけど」
【はい。貴方様の予定から考えると、才能低いの場合は、LV7になるでしょうか】
「まあ、必要と思った時に、才能低いに仮装を変更するか。
で、加護や恩寵は、基本見つかり難いと言うのは分かったけど、注意はすべきなんでしょ。
目立てば解析鑑定されるだろうし」
【そう言う事になります】
「はあ。まあ、加護や恩寵が隠せるのは良いんだけど。
目立っちゃ駄目だと言うのがね」
【はい。強い者は当然目立つでしょうから】
「だから、ユニークスキルの仮装とノーマルスキルの偽装の合わせ技、か」
【そう言う事になります】
「それでも、見破る・調べる・感じる系スキルの多さに比べると、不十分っぽいのが不安なんだけどね。
まあ、それはこれからも考え続ける事にして転職して強くなるか」
【お願いします】
そんな会話をしつつ、原材料がとれる魔物にも埋没を掛けてから倒し続けてCランクの魔物に向かう。
残念ながら、移動途中の魔物の討伐で倒したキラーグラスから宝箱が発生。
銅貨16枚、銀貨13枚。
どうせなら、FランクではなくCランクのハイネイルベアを倒した時に宝箱になってもらいたかったが、まだ幸運スキルの力不足なのかな。
それとも、幸運スキルでもどうしようもないのか。
ちなみに、宝箱から出た硬貨は別に取っておく事にした。
世界の理で発生した新品の硬貨だから奇麗、と言うのもあるが、この世界では前世と違いお金を破壊しても犯罪にならない。
なので、金属を食器とかの素材にする時に、魔物の武器から造るのは気持ち悪いから、宝箱と共に発生したばかりの貨幣から造ろうと思ったからだ。
そして、また3級職でレベル上限になる為にCランクの魔物に向かい続ける。
次も、似た気配を知っている奴へと。
主人公は、またCランクの魔物を倒しに向かうようです。




