第57話 従魔の進化と経験値増加スキルと経験値共有
主人公は、今晩は街道近くに自作の空間と家を作り、そこで休みを取る様です。
時空間魔法で造った亜空間部屋と生活魔法で造った簡易住居。
まあ、MPは使うけど、魔力源泉スキルがあるからな。
魔力回復スキルも手に入れたし、レベルが上がると魔素利用の効果が上がり、更に魔力節減の効果まで持つ魔力操作スキルももうレベル上限だしね。
そう思いつつ、これでゆっくり休めるかな、と簡易住居のドアを開けて入ると二匹も付いてくる。
「明日の朝までここで休もう」
「ポッポー」(お腹がすいたのですが)
「キュー」(腹減った)
そう澄んだ瞳で言ってくるので「ああ。君らは晩御飯かな。俺は生産に入る」と2匹だけ先に食事と言っておく。
「キュー」(生産?)
「ああ。人の生活にはお金も必要になるんだ。
君らのご飯と俺の非常食を買ったお店で、食料と交換で渡したのがお金。
あれがイッパイあればイッパイ食料をかえる。
そのお金を儲ける為に、冒険者ギルドと言う処で魔物の戦利品を売る事になるんだけど。
でも魔物を倒すと発生する戦利品はそのままだとあまりお金と交換してもらえないんだ。
だから、今日得た戦利品を今日得た生産系のスキルで加工し、よりお金が手に入るようにするんだ」
「ポッ」(そうなんですか)
「キュー」(ふ~ん)
「まあ、魔物だとそう言うのは無いから、分からないか」
「ポッポー」(良いモノをいっぱい食べる為には、モノを造るのが必要なんですね)
おお。
頭が良いと言うか、昨日から俺の従魔になっているけど、そこからよく見ているだな。
ああ。
魔物使い学スキルが、人の役に立つ様に常識を教育しているのか。
その魔物使い学もレベルレベルアップしたいんだけどね。
そう言う意味だと、二匹も死なない様に強くしたいんだけど。
魔物の場合、転職じゃなくて進化なんだけど、上位の魔物になる為にはその種族でLV10MAXになる必要がある。
まあ、進化の回数には限界があるそうなんだけど、最大限に進化した後、何かの切っ掛けで名付きの魔物になると、ランクが1~3くらい上がるんだそうだ。
何かの切っ掛けは種族や個体ごとに違うらしいから、とりあえず強くなる為に最大限に進化を進める事が必要なんだけど。
基本、魔物を倒した人にしか、職業及び種族経験値は入らないからね。
だから、二匹にも魔物を倒してもらいたいんだけど。
今の処、尻尾のぶん回し攻撃がメインの攻撃手段であるチモの方の攻撃力が不足しそうなんだよね。
だから、魔物使い学スキルの経験値共有の技能を手に入れて、俺が倒した魔物の経験値を2匹に、と言うのが間違いない気がしている。
経験値増加スキルにより増えた職業経験値が種族経験値として二匹に配分されるかどうか、は問題なんだけど。
そんな事を考えていると補佐さんが【経験値増加スキルは、命、生命力、魔力等を経験値として取得する部分を強化するスキルなので、二匹への配分も増えます】と教えて来た。
なら、二匹の進化については楽勝かもね。
ちなみに、経験値の共有の距離は、半径100メートルと言う設定だったから攻撃されるのが心配だけど、二匹はレベルを上げた仮装や偽装で隠しておけば良いかなと言うのもあるし。
その為にも仮装スキルのレベル上げが必要か。
と言うのも、この世界には色々と制限はあるけど蘇生の力はある。
だけど、それは今持っていないし、しばらく手に入りそうにないから、死んだら終わりだしね。
まあ、天からの恵みを使う手はあるけど。
そんな事を考えつつ、亜空間収納から自分のパンと昨日造ったスープを取り出して、設置された家具の上に皿を置いて盛り付け。
生産を先にしようかと思ったんだけど、魔物使い学から俺の方が先に食事をとる形にした方が良いと言われたから。
二匹からは要望を聞いて、家の外に格納箱からコンテナを出し食料をとって来る。
つうか、いちいちチモにコンテナを出してもらう手間を考えると、亜空間収納に入れておいた方が便利なのかな。
時空間魔法はユニークスキルだから人前では使い難い力だけど、必要なら格納箱からコンテナを出して、そのコンテナに俺が入って視界が遮られた間に亜空間収納から出すと言った方法は、色々とありそうだから。
と言うか、時空間魔法LV6で、亜空間収納と格納箱を直結しやり取りが出来るのか。
なら、どうとでも出来る。。
それに薬とかも、バッグから亜空間収納に入れて、中身だけを取り出して使うなんてするくらいなら、最初から亜空間収納に入れておいた方が良いんだよな。
緊急時でなければ、バッグに手を入れて探しているふりをしつつ、その手の中に収納した物を出せばいいんだから。
まあ、面倒だけど時空間魔法は隠す力だし、格納箱スキルしか持っていない面倒さにも慣れておくべきか。
そう思いつつ、コンテナ内のモノなんかも、亜空間収納に幾つか入れて、食事に戻り2匹と夕食。
ああ。
昼食を食べ忘れていたよ。
しかし、二匹は俺が食べ始めてから、食事をとり始めた。
俺だけでなく、魔物使い学スキルは二匹にも教育したという事の様だ。
しかし、ふと我に返ると、前世での娯楽であったテレビとかネットとかゲームとかが欲しいな。
まあ、すべき事がイッパイあるから、今は良いんだろうけど。
なんて思いつつ、食事を終えると、二匹は自分の居場所を探してウロウロし始める。
俺は、寝室へ行き、昨日・今日格納した生産に係る戦利品を取り出す。
ああ。
その前に決める事があるか。
主人公の決める事とは何なのでしょう。




