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神罰転生勇者は真面目ちゃんと慈愛ちゃんが好きだけど。~泣き虫勇者の異世界忍び放浪記~  作者: 野下大誤


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第44話 魔術の弱点

 主人公は、魔物の領域と呼ばれる危険な場所で魔物狩りを行っています。

 その様な状況で安全を確保する為にすべき事をしていなかったようです。

 転生時にLV6でもらった結界魔術。


 それで防御結界と感知結界を張っていれば、安全を確保できた。


 LV1で貰っていた仮装スキルによる埋没だって、ユックリ動かないと解除されると言う制限があるが、ユックリ移動し、魔法で攻撃と言う形を取れば、更に完全を確保出来た。


 迂闊な自分に舌打ちした上にため息を付いてしまったが。


 補佐さんに教わって、安全を確保していたら、頭が冷えて来た。


 俺が迂闊だっただけ。


 補佐さんに頼り過ぎるのは問題だと言う意識は、まあ、必要だと思うが。


 適正に利用はした方が良い。


 ああ。


 俺自身の持っている力については、毎晩か毎朝くらいにチェックし把握しておいた方が良さそうと言うのもあるか。


 持っている力を把握できていないし使いこなせていないんだから。


 そう思いつつ「結界魔術って魔法じゃないんだ」と補佐さんに聞く。


 【はい。以前説明した、魔法っぽい魔術になります】


 「ずっと張り続けられるモノだから、魔術だったか」


 【そう言う意味だと、聖魔法により作られる障壁である聖魔障壁も張り続けるモノなので、分類が難しくなる分野ではあります】


 「ああ。魔法の加護について聞いた時に教わった話だったね。

  他には何かある?」


 【もう一度、説明させてもらいますね。

  魔法・魔術スキルがMPを使用し魔法陣を発生させ・魔術刻印を作成し、そこから魔法・魔術を発生させる力と言う点は似ているのですが。

  魔術は、魔素を積極的に利用するので、大規模な結界、強力な結界でも、消費MPが少なく、術者がその場に居なくても問題なく長時間発生させたままに出来ると言う利点はあります。

  魔法スキルの方は、魔術に比べてMPの消費量が多いと言う欠点があるのですが、その分力が強いと言う長所があります。

  また、魔法陣を破壊されてもまた魔法スキルが瞬時に魔法陣を発生させる性質を持つ為に、魔法陣の破壊はあまり問題にならないと言う利点があります。

  それに対し魔術は、強力な魔力等により魔術刻印が破壊されると、魔術刻印の作成には時間が掛かる事もあり瞬時の再生は成されず一定時間完全に消えると言う違った性質を持つモノです。

  その様な理の違いもあり、魔法より魔術の方が消費MPは少ない傾向にある。

  しかし、逆に強度という点で魔法の方が魔術より優れている事になります】


 「それも想定して、消費MPを増やす事で魔術の障壁を強化すれば良いと思うけど」


 【それでは、魔術の長所である長時間効果を発揮し続ける事の弊害になりますので】


 「規模や燃費の良さの魔術と、強さ強度の魔法って感じなのか。

  ああ。

  魔術の方は、一度作ったら放置しておいても効果を発揮し続ける、と言うのも大きな違いか」


 【様々な魔法、魔術がある為に、そう断言しきれませんが、その認識も正しい見識の一つです。

  例えば、時空間魔法の座標刻印の様に、放置して置ける魔法もありますから】


 「そっか。あれは事前に効果が残る期間を決めて多めに魔力を消費する形だったけどね。

  まあ、それは置いておいて、魔術刻印は作り上げるのに時間が掛かる、となると、防御結界の魔術刻印を破壊されると、直ぐに張り直す事は出来ないのか」


 【防御結界の魔術刻印は素早く作成する事が可能ですが、その規模によって効果が発生し100%の状態になるまでに数秒から数十秒は掛かると思っていた方が良いでしょう。

  今回使っている感知結界は、もう少し早く張れますが同様の性質を持っています。

  今現在、結界魔術スキルはLV6なので、刻印高速作成技能により消費MPを増やし魔術刻印の生成が高速化されていますが、それでも魔法には劣ると言う認識でいてください】


 「咄嗟に使うと言う状況には向かない力か。

  事前に作っておいたものが破壊されたら、余裕がない状況だと頼ってはいけない力でもあるのか。

  面倒だね」


 【はい】


 「まあ、その辺は様々な力を身に付ける事で対処していくしかないのかな。

  で、後頭部が焼けた感じで痛いんだけど。治療は必要かな」


 そう補佐さんに聞いたところ、万能薬を飲むことになった。

 主人公は、急ぎ旅だったので、持っているスキルの把握が出来ていない様です。

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