表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神罰転生勇者は真面目ちゃんと慈愛ちゃんが好きだけど。~泣き虫勇者の異世界忍び放浪記~  作者: 野下大誤


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/69

第26話 違和感と安堵と

 主人公は、力を得て初めての収入を得ました。

 その後、食堂兼酒場兼冒険者ギルドで昼食を頼み考えるのは。

 13,519GAZUの収入を得て、100GAZUの日替わりランチを頼む。


 ランチが来るまでに考えるのは、何故クレリーアさんを仲間に出来なかったか、だ。


 ゲームにおけるクレリーアさんの仲間への勧誘は、最初の頃は兎も角、何度も仲間にしているうちに作業になってしまっていたけど、何故かキッチリ思い出せる。


 なので、キッチリ思い出したんだけど、一番の違いは会話に割り込んで俺とクレリーアさんが話を出来なくして来ていた妹のロザリンドは居なかった事か。


 あれで、会話の流れがおかしくなった様な気がする。


 ゲームでは『クレリーアさん。俺とパーティを組んで、王都辺りまで行ってみません?』と言っても悩んでいる感じのクレリーアさん。


 そのクレリーアさんに、

 『俺の両親は、日帰りの魔物狩りに出かけて帰ってきませんでした。

  魔法騎士職と大賢者職だったのに。

  そんな世の中だから、少しでも早く強くなっておかないと、守りたい人を守れないと思うんですよね。

  一緒に強くなりませんか?』

と言ったんだったか。


 「チッ」


 妹にその流れを邪魔されたんだろう。


 いや。


 ゲームと同じ、或いは似た状況で声を掛けなかった俺が迂闊だったんだ。


 ゲームでは数十回仲間にした、素質・才能を持つクレリーアさん。


 しかも、あの人はこの世界で俺を無能者と見下していなかった人だ。


 そう言うのも有り、嬉しくて勢いのまま行ってしまったのが失敗だったんだろう。


 今から行ってやり直しても、同じ流れになるかどうか……。


 まあ、どちらにしても彼氏がいるなら無理だと思うけど、なら何でゲームだと成功したんだろう。


 ゲームだと二人が付き合う前の時間軸だったという事?


 あのゲームは、世界地図は同じだけど、出て来るNPCやイベントやクエストは、ユーザーによって違っていた。


 ゲームのストーリー等の内容が、ゲーム機で最初に起動した時に自動作成及びダウンロードされるゲームだったから。


 まあ、似たようなイベント・クエストは多かったし、似たような容姿のキャラが居たりしたりするらしいが。


 他の人がネットに公開している攻略情報を見た時に、そのストーリーなんかも見たりしたんだけど、国境の位置が違っていたり、国の名前が違っていたりだったからな。


 膨大なキャラとイベント・クエストを作っておき、それの取捨選択や一部の可変化で全く同じゲーム内容になる人が居ない様にしていたと思っていたんだけど。


 あの御子神(神の子供)は、時間をずらして転生させる、みたいな事を言っていた。


 つまり、あのゲームの内容がゲーム機及びユーザー毎に異なる内容になる自動作成タイプだったのは、この異世界へ同じ時点で転生させるのではなく、様々な時点のこの異世界に転生させる為だった、という事なのか……。


 補佐さんに聞いても多分俺達が知れる事ではないから、答えてくれないか。


 【いえ。提供出来る情報になります】


 『そうなんだ。なら、やっぱりそうなの?』


 【はい】


 『なら、なんでクレリーアさんを仲間に誘うのに失敗したのかな?』


 【今現在、本人の心の内にしかない事なので、提供できない情報になります。

  ただ、可能な限りゲームに近い状況で、仲間に誘う事を推奨します】


 『なるほどね』


 次からは、出来るだけゲームに近い形で仲間に誘う事を意識しよう。


 後、気になったのは。


 ゲームだと、俺を中心に世界が動いていたから、どの順番で世界を廻っても、仲間に出来る人は仲間に出来たけど。


 いや。


 メインストーリーを進めると、新たに仲間に出来る人が出て来るのは兎も角、仲間に出来なくなる人もイッパイ居たか。


 話しかけると『仲間に誘う』と言う選択肢が出るキャラを仲間にしないまま国外に出ると、仲間に出来なくなるNPCとか結構居たし。


 お金を追加で払うとダウンロードできる各ユーザー毎の設定資料集だと、悲惨な目にあって死んだとか、奴隷になったとか、投獄されたとか、監禁されたって載っているんだよな。


 そんな事もある上に、この異世界は、俺を中心に回っている訳でも、俺が行くまで悲劇や状況が待ってくれている訳ではない筈だ。


 そう言う考えに行きつくと、補佐さんに聞いたわけではないのに【はい】と答えを教えてくれる。


 『つまり、メインストーリーを進めていないから大丈夫、国外に移動していないから大丈夫、なんてノンビリ移動やレベル上げなんてしていたら、仲間のいる場所に行っても、既に手遅れで死んでいるとか、他の人の仲間になっているって事はあるんだよね』


 【そう言う可能性はあります】


 なるほどね。


 だとしても、ゲーム開始直後と言うタイミングの今、クレリーアさんが仲間にならなかったのには違和感があるし不安になって来るけど、まあ、しょうがないか。


 【……】


 ん。


 補佐さん、何か言いたそうだったのかな。


 しかし、なんだろう。


 仲間に出来なくてホッとしている俺も居る。


 まだ、弱いからかな。


 強くならないと。


 そう思いつつ、丁度運ばれてきた魔物肉の炒め物に手を付ける事にした。

 主人公は、クレリーアさんの事は諦めたようです。

 補佐さんが仲間にする為の助言しなかったのは、未だ仲間を得るのは早いと言う認識だからでしょうか?

 それでも、補佐さんへの質問の内容によっては、ロザリンドが嘘を付いた事を知れたのでしょうけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ