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第112話 寝不足と分配

 主人公は、女性二人を仲間にし、同じ宿に泊まりました。

 部屋は別々でしたが。

 朝起きると知らない天井か。


 「資格が無いのに……」


 なんだ。


 この嫌な気分と無意識に出た言葉は。


 ……。


 夢見が悪かったのかな。


 もう思い出せないけど。


 後は、なんて言うか。


 寝具が良過ぎて、違和感があると言うか。


 はあ。


 まあ、生活魔法で何時ものって感じのベッド出しても良かったのかな。


 そう思いつつ、生活魔法の洗浄を自分と二匹に掛け、家洗浄もして部屋を奇麗にし、2匹を置いて朝食に向かう。


 隣の部屋に誘いに行ったら、二人とも酷い顔だ。


 でも、それは指摘できないので、そのまま朝食をとりに食堂へ。


 出された朝食を食べ始めたんだけど。


 なんか、タマーラが恨めしそうに俺を見ている様な。


 なので、思わず聞いてしまう。


 「なんで、そんなに寝不足な感じなの?」


 そう聞くと「貴方は十分寝たみたいね」とタマーラは不機嫌そうに言い返してくる。


 「いや。睡眠時間は短かったけど、斥候系って睡眠スキルを取得できるから」


 「あ~。それで、寝不足にはなり辛いんだ」とタマーラは羨ましそうに言ってくる。


 「そう言う事。

  まあ、夢見が悪かった感じだし、ベッドが良過ぎて、ちょっと不安だったけど。

  ああ。

  二人もそんな感じだったのか」


 「違うわよ。あんたが夜這いに来ないか警戒していたのよ」とタマーラは直球で怒ってくる。


 「あ~。魅力的な女性は大変だね」


 そう言うとタマーラは疲れたって感じで「はあ。で、貴方は寝ないで何していたのよ」と言ってくる。


 「ああ。昨日の戦利品のネイルベアの皮とかファングウルフの皮を革鎧に加工していたね」


 そう言うと「えっ」と二人同時に驚きを口にしている。


 「それを売って3等分しないと、二人はお金なさそうだし、不安でしょ」


 昨日、ラーレの保釈金に300万GAZU預けて来たので所持金が心配、と言うのもあるけど、それは言わないでおく。


 すると「……。いや。3等分なの?」とタマーラは眉をひそめながら確認してくる。


 「ああ。パーティの財布を作るなら四等分か。その辺も相談しないとね」


 「4等分って、昨日の分はショウソウさんと従魔二匹とパーティの財布に分配するって事なんですよね?」とラーレが確認してくるが。


 「いや。そんな訳ないでしょ。

  俺とタマーラとラーレとパーティの財布で4等分でしょ」


 「いえ。私なんて足を引っ張っているだけですけど」


 ラーレは何故か驚いている感じで言ってくるが。


 「そうは言っても、パーティ内の仕事は分業になるだろうから、その戦利品の配分の査定とか凄く面倒そうでしょ。

  だから、その辺がちゃんと出来る人が仲間になるまで、大雑把で納得してもらうしかないかなって」


 「でも、生産もショウソウさんがしたんですよね」とラーレは何故か眉をひそめながら言ってくる。


 「そうだけど、その辺は拘ると面倒そうでしょ」


 「何でよ。例え狩りで均等に貢献したとしても、生産もした貴方が二人分、私達が一人分とかになるんじゃないの」とタマーラは何が不服なのか怒っている。


 ああ。


 物乞いじゃないって意識があるんだな。


 そう思いつつ、状況を説明する。


 「それだと、生産もする俺とラーレが二人分になり、戦闘メインになりそうなタマーラは1人分しかもらえないよ。

  命を懸けて戦っているのに」


 「あ~」とタマーラは生産への貢献を分配に含めない理由が、自分の生産スキルの無さだと気が付いて落ち込んでいる。


 まあ、それだけが理由じゃないんだけど、と落ち込んでいるタマーラを見ていると、そんなタマーラを横目に「ポポちゃんとチモちゃんの分は?」とラーレが聞いてくる。


 「ああ。彼奴らは俺の従者だから、俺の取り分に含まれるだろうね」


 「なら、ショウソウさんが従魔の分を含めて3人分、私達が1人分ずつで後パーティで1人分とかじゃないんですか?」とラーレが提案してくるが。


 「それだと二人の取り分が少なすぎるでしょ。

  冒険者として生きて行くのにも、お金かかると思うよ。

  将来に向けての貯えも必要だろうし」


 「……、はあ。条件が良過ぎるのも不安になるのよ。

  6等分して、3人分が貴方、一人分が私とラーレとパーティの財布にしましょう」


 そうタマーラが改めて、という感じで提案してくるが。


 「まあ、それで良いなら良いけど。

  俺とパーティの財布が2人分、タマーラとラーレが1人分の方が良いかもね。

  まあ、今回は3人で分けて次からだろうけど」


 「なんでよ」とタマーラは不満そうだ。


 なので「二人とも、お金ないんじゃないの?」ともう一度ハッキリ指摘する。


 すると「そうだけどさ」とタマーラは嫌そうに言ってくる。


 やっぱり、他人か男に依存するみたいになるのが嫌なのかな、とは思うがはっきり言っておく。


 「お金も大事だよ。

  だから、そこは文句を言う処じゃないからね。

  パーティなんて組んだら、多分嫌という程ちゃんと分配できないなんて事あるだろうし、先払いして貰ったくらいに思っておいたら」


 そう言うと、タマーラは不満そうに、ラーレは申し訳なさそうにしていたけど、もう何も言ってこなかった。

 主人公は、生産した物の売却金の分配について相談しました。

 タマーラやラーレは独立志向が強いのか、納得していない感じですが。


追加点。

 起きた時の呟きを追加。

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